ジャンクMSXが動きました

前回に引き続き、MSXの修理です。前回の記事はこちら。

まずは起動確認をしたいので電源周りをいじります。アダプタが付属していなかったので、別のアダプタから給電するようにします。改造にあたってはにがさんのHPを参考にしました。

FS-A1のアダプタは3極あり、AC18V、DC9Vの2系統あります。ACを供給するアダプタなんてかなり珍しいですね。AC18Vは±12Vの生成に使われているそうです。±12VはハイブリッドICとカットリッジスロットに使われているようで、この±12Vを生成しないと映像と音が出ないそうです。

まずは電源部の大きなヒートシンクを取り外してみました。

よくよく見てみると、電解コンデンサが液漏れしているような跡がありました。接着剤?この容量のものは手持ちになかったので後で交換しようと思います。

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ジャンクMSXを買いました

ヤフオクでジャンクMSXを購入しました。Panasonic製のFS-A1というFDDのないMSX2です。

FDDありとなしとではヤフオクの価格がだいぶ違いますようです。FDDなしのMSX2だと1万円くらい、FDDありだとMSX2でも1.5万〜2万くらいしますね。

しかも、この FS-A1 の電源アダプタは特殊で、AC18VとDC9Vという聞いたことがない3端子のものですが、今回はアダプタなしのものを買ったのでかなり安く購入することができました。

この FS-A1 を選んだ理由の1つは、解析されて回路図が公開されていることでした。そのサイトはすでに閉鎖されているのですが、archive.org で回路図を取得することができます。先人の偉業に感謝。

また、MSX界隈では有名人のにがさんのHPで、FS-A1の電源を単電源化する改造方法が載っていたので、これを参考に電源周りも改造しようと思っています。

今回の目的は修理できるようなら修理して使い、修理できなかったらROMの吸い出しと主要な部品を取り外そうと思っていたので、起動すればラッキーという感じで購入してみました。

購入したMSXがこちら。約8000円くらいでした。

なつかしい・・。Panasonic製のMSX(FS-A1WSX, FS-A1GT)を使っていたので、キータッチの感じが似てますね。

年代物なので、端子の腐食やホコリなど、汚れがそこそこある状態でした。

アダプタもなく動作確認できないので、早速開けてみます。

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MSXはじめました

いきなり何の話?という感じですが、最近私の中でMSXがブームでして、今後MSXのエントリを書いていこうと思ってます。MSXでのプログラミングだけでなく、色々調べているうちにMSX自体を自作できるんじゃないか?とも無謀にも思い立って、色々と部品を集めようともしています。

その第一回目として、そこに至った経緯を書いておこうと思います。(ほぼ日記です)

私にとってのMSXとは

みなさんはそもそも MSX をご存知でしょうか・・? リアルタイムで知っている人はおそらく40代以上の方々でしょうね。

MSX の詳細は Wikipedia に任せるとして、さらっと概要だけ書きますと、かつて日本の電機メーカー各社が売り出していた家庭用パソコンの共通規格の名称です。実際は規格名というよりは規格に準拠したパソコンそのものをMSXと呼ぶことが多いように思います。ゲーム機のようにテレビにつなげてプログラミングやゲームなどで遊ぶことができる、身近なパソコンでした。

学生の頃 MSX にハマっていまして、私にとってはソフトウェアエンジニアを目指すきっかけを与えてくれた、非常に思い出深いパソコンです。MSX で BASIC、マシン語(Z80アセンブラ)などを覚え、プログラミングの楽しさ、奥深さを知りました。今の私の土台を作ってくれたと言っても過言ではありません。

きっかけ MSX0 の登場

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3Dプリンタで基板のケースを作ってみました

せっかく3Dプリンタを買ったので、自分で設計したものも印刷してみました。作ったのは基板用のケースです。

基板とかキットは作っているときは裸の基板でもいいのですが、実運用を開始するとケースが欲しくなります。昔は裸で運用していても気にならなかったのですが、自分が思っている以上に無意識でもショートしないようになど気を使って扱っているようで、ケースを入れると精神的な負荷が下がるんですよね。無造作に扱える安心感を知ってから、実運用で使うようなものはケースに入れるようにしています。

今回の対象の基板は Strawberry Linux さんで販売されている USB2.0アイソレータ・モジュールキット です。

こちらの基板は細長でちょうどよいサイズのケースが無くて困っていたんです。形状的にはタカチのSW-90Sあたりが合いそうなのですが、微妙に小さくて入らない・・。

ということで 3D プリンタでオリジナルケースを作ってみました。

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3Dプリンタ Tina 2S を買いました

もう流行はかなり過ぎているのですが、Amazonのプライムセールで3Dプリンタを買いました。Entina 社の Tina 2S というモデルです。

この機種はもともと目をつけていたのですが、Amazonプライムセールで 20,370 円と大幅値下げされていたので、ポチってしまいました。買って少し遊んでみたので、使い方とその感想を書きたいと思います。

3Dプリンタ初心者なので、初心者の視点で躓いたところ、気になったところも書こうと思います。

Tina 2Sにした理由

3Dプリンタ初心者なのですが、一応初心者なりに調べて以下の条件で探しました。

  • 10cm x 10cm x 10cm くらいは印刷したい
    • 基板のケースとかを作りたい。
    • Raspberry Pi (85x56x17mm)位の基板サイズ用のケースが出力できるといいかな
  • オートレベリング機能付き
    • 毎回手動でレベリングするは面倒そう
  • ヒートベッド付き
    • 1層目の接着に差があるとのこと
  • むき出しではなくある程度カバーがあること
    • 収納時のことを考えて。箱に入れちゃえば同じですけどね
  • 可能な限り小型
    • 机や部屋が狭いので

購入した Entina Tina 2S 以外にも、有名メーカーの XYZ Printing ダヴィンチ nano も候補として検討したのですが、本体サイズが幅33x奥行き27cmと結構大きく、机に乗せるには場所を取りすぎる(Tina 2S は幅/奥行きともに21cm)のと、値段が倍近く違うことから Tina 2S にしました。

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