qgmap 開発メモ – 縮尺表示→緯度ってなんだ?

今度は地図表示に必要な縮尺の表示を考える。

縮尺表示
↑こういうやつ

最初は単純にこのズームレベルなら、この縮尺画像みたいに、ズームレベル分画像用意しとけばいいだろうと思っていたけど、実は真面目にやると大変なことが分かった。

というのも、Google Maps は メルカトル図法(あぁ、懐かしい響き ^^;) なので、赤道上の地図の1ドットと、北極・南極に近い所の地図の1ドットは、縮尺が異なるわけだ。極に近い方が拡大されて描画されているので。

ということは、表示している緯度によって、縮尺表示も柔軟に変化させる必要が出てくると。

しかも、厳密にやるなら、標高も関わってくるのか。同じ緯度1度でも、標高が高い方が距離が長いはず。まぁ、これは標高0mで考えればいいか。

さらにややこしいのは、地球が楕円体だということ。完全な球なら、まだ計算しやすいんだけどなぁ。

Google Maps では緯度経度には世界測地系が使われている。世界測地系は GRS80 楕円体とよばれる、国際的な標準として使われている(?) 楕円体を使った測地系らしい。GPS では WGS84 楕円体を使っているらしいが、ほとんど同じと見ていいらしい。

高校以来の楕円の方程式とかをいろいろいじっていると、どんどんワケが分からなくなってくる悲しい

色々考えてるうちに、緯度ってなんだ?と、素朴な疑問が・・・。

緯度って?
緯度ってなんだ?

個人的には、楕円の中心(上図のO)と赤道(R)と、任意の地点(P)がなす角PORの角度θが緯度だと思っていた。

でも、地表上で星や太陽の高さから求まる緯度は、水平線と、地軸のなす角度φとなるはず。

あ、でも、天体の角度から緯度を求める際に水平器で水平を取るだろうから、そうすると、水平線が基準ではなく、重力の方向に対して水平が基準になるから、天体を使ってもθが求まるのか?

混乱しながらいろいろなページを見てみると、どうやらφが緯度らしい。ここのページの図がわかりやすかった。楕円体の法線(地表から垂直に出た線)と、赤道面がなす角度が緯度らしい。

これらを踏まえて、緯度から1ドットの距離(縮尺)を求めると・・・ って、想像しただけで頭から湯気が出てくる ^^;

うーん。任意の緯度の楕円体上1周の長さが計算できればいいんだけどなぁ。


qgmap alpha3 リリース

お知らせ:新しいバージョンが出ています。最新バージョンはダウンロードページ

リリースしますと宣言してからだいぶ時間が経ってしまいましたが、qgmap の alpha3 をリリースします。

SL-C1000で動作確認してます。SDカード等にもインストール可能です。

今回の修正点は主に動作の高速化です。

  • 拡大処理を独自実装して高速化
  • QPixmapCache のキャッシュサイズ変更 (1MB->8MB)
  • 拡大前の QImage をキャッシュするように変更

最後の拡大前画像のキャッシュ化は開発メモには書いてませんでしたが、QPixmapCache だけでは拡大後の画像しかキャッシュしないため、拡大する度に前の同じ画像を何度もロードし直していました。

そのため、VGA画面全部が4倍拡大の場合、ちょうどいい場所であれば1枚の画像だけロードして、それを4倍拡大すればいいものを、律儀に同じ拡大前画像を何度もロードしていました。

ただ、今回の修正の1番目と3番目は拡大補完時の高速化で、等倍地図での高速化は2番目の修正のみなので、地図の必要領域の全縮尺をダウンロードしている人にはあまり高速化は体感できないかもしれません。

私みたいに地図の容量をケチるためにダウンロード範囲を最低限までチマチマ削っている人には効果大かも (^^;

そろそろデバッグコードも綺麗に消して、バージョン 0.1 としてリリースしてもいいかなぁ。


qgmap 開発メモ – 拡大処理を実装

QImage の scanLine を直接書き換えることで拡大する処理を書いてみた。整数倍だけなので簡単に書けた。

時間を測ってみると、倍率によらず 6~7ms 位。 QPixmap::xForm() は 36ms~122msなので比較にならないくらい速い。

拡大の有無にかかわらず、画像1枚あたり 80 ~ 120ms 程度でロードできるようになった。

あと、QPixmapCache を使ってキャッシュしてるつもりだったんだけど、キャッシュサイズがデフォルトでは 1MB らしい。地図1枚で 256x256x4byte=256kB だから、4枚しかキャッシュできてなかった。VGA1画面では最大 12枚の地図が必要なので、全くキャッシュの意味がなかったということに。照れる

とりあえず 8MB (=地図32枚分) に増やしてみたところ、確かに動作が軽くなった。

拡大処理の独自実装と、キャッシュの拡大で体感で分かるほどスクロールがスムーズに。まぁ、一応実用レベルなのかなぁ。個人的にはまだ引っかかる感じは気に入らないけど。

ソースを整理したらリリースします。