Zaurus 用 bluetooth モジュール作っちゃうぞ-失敗 その2

前回に引き続き、失敗ネタです。

さて、やっとのことで手に入れた J27H002 ですが、解析しないと使い方が分かりません。

そこでこいつの出番です。

 

ZEROPLUS ロジックアナライザ LAP-C(16032)
ZEROPLUS ロジックアナライザ LAP-C(16032)

 

本体はこんな感じです
本体はこんな感じです

 

前からロジアナが欲しかったものの、なかなか踏ん切りがつかなかったんですが、これを機に買ってしまいました!!

私は strawberry linux で買いました。秋月でも販売していて、単純に価格だけなら秋月の方が安いんですが、strawberry linux の方がクリップが精密らしいとどこかのブログにかかれていたので。

代引き手数料・送料込みで14,500円。個人では決して安くないですが、ロジアナの相場からすると破格です。

しかも! この機器はちょっといじるとグレードアップできちゃうらしいです。

ch 数を 16->32 にするのは無理そうですが、メモリは 16128 相当分が載っているらしいので、デバイスIDを書き換えるだけで 38,800 円相当になるようです。こちらも後で試してみたいです。

ということで、ロジアナも手に入れたことですし、解析開始です。

まず、買った Bluetooth モジュールが使えることを確認します。Wii を分解し、Bluetooth モジュールを交換します。

 

Bluetooth モジュール
左:取り出したBluetoothモジュール  右:買った J27H002

 

裏面はこんな感じです。

 

Bluetoothモジュール
左:取り出したBluetoothモジュール  右:買った J27H002

 

私の Wii にはここのWii分解レポートと同じく、ミツミ製の WML-C43 が載っていました。Wii を買ったのが発売してすぐだったので、初期ロットに近かったためだと思います。

さっそく Wii 本体に J27H002 を搭載して、電源 ON・・・・。 あれ? 認識しない??

と、はじめは Wii リモコンを認識しなくて焦りましたが、SYNC ボタンを押して登録すれば無事認識してくれました。リモコンの追加なんてしばらくやってなかったのでやり方をググってしまいました。

さて、J27H002 が使えることが分かったので、信号線を引き出して解析です。

とりあえずジュンフロン線をはんだ付けします。ワイヤの色が6色しかなかったので、2色使う線は間違えないように結び目を付けておきました。

 

パッドに線をハンダ付け
パッドから線を引き出します

 

写真がブレているのは半田付けの汚さを隠すためです(笑)

それを Wii に装着。こんな感じになりました。


Wiiに装着!!

 

うん、ハードウェアハッキングっぽくて素敵です。

早速ロジアナで波形を観測します。すると・・・・

 

ロジアナの波形
ロジアナの波形

 

こんな波形になりました。

あれ?あれれれ? UART じゃないの?しかもこの差動系で1パルス幅が8ns (=約12.5MHz) の波形といえば・・・・

USB 1.1 Full speed でした (泣)

このロジアナの USB プロトコル解析モジュールの PDF にそのままズバリの図がありました。

 

USBプロトコルのマニュアルより引用
USBプロトコルのマニュアルより引用

 

D+ と D- が逆ですが、形が一緒です・・・・。

まぁ、値段を考えれば普通の USB-Bluetooth ドングルと同じくらいの値段なので、後から考えてみれば確かにあり得る結果だったんですが・・・・ちょっとガッカリです。

残念ながら Bluetooth アダプタを作る夢は遠のいてしまいました・・・。

Zaurus 用 bluetooth モジュール作っちゃうぞ-失敗 その2” への11件のフィードバック

  1. こんにちは。私の記事をみて解析して頂きありがとうございます。
    Wiiが USB 使っているのは予想外でしたが、3.3V の USBドングルというのは他に売っていないので有用だと思います。USB ホスト付きの PIC24F を使えば USB シリアルコンバータを作ることは可能なので、まだまだ諦めるのは早いかと。また、残りの4つの信号線にシリアルが仕込まれている可能性もあります。

    こちらでも調べてみたいと思いますのでロジアナの信号とパッドのマッピングを教えて頂けると幸いです。

    1. すzさん、コメントいただきありがとうございます。
      USB ホスト付き PIC を使うというアイデアは思いつきませんでした。
      他の USB ドングルと同じように USB シリアルデバイスに見えるなら、それを本当のシリアルに変換できればいいわけですね。PIC16F84 位しか使ったことがない私にはレベルが高いですがおもしろそうです。

      パッドとのマッピングですが、ダメだこりゃとあきらめてしまったため、向きはメモっていなくて不確実なのですが、パッドから線を引き出している写真の線の色と合わせると以下のように接続していたと思います。

      │黄緑青白 青黄赤黒│
      └─────────┘
       A1A2A3A4 A5A6A7 GND

      もしかしたら A1 〜 A7 が逆かもしれないです。不確かな情報ですいません。。m(_ _)m

  2. 宮地です。
    えー今ロジアナ一万円台で買えるの?
    安くなったなあ。
    ハードの記事も面白いですねぇ
    PICで学習リモコン作ろうとして部品買ってそのままにしてたの思い出したわ
    これからも定期的にハード記事お願いします。
    (煽り返し)

    1. 宮地さん、お久しぶりです。

      ロジアナ安くなりましたよねー。
      昔カメレオン USB のロジアナキットを買おうかすごく悩んだことがあるんですが、
      今では+αでちゃんとした製品が買えちゃいますからね。

      しかも、プロトコル解析の部分は SDK が出てて自分で作れるらしいですよ。
      Windows の DLL なんて作ったことがないので私には無理ですが・・。

      ハードはソフトと違ってガッツリ時間を取らないと取り組めないので
      なかなか記事は書く機会は少ないと思いますが、頑張ってみます。

  3. こんなの見つけてしまいましたよ。
    http://www.goodluckbuy.com/serial-bluetooth-rf-transceiver-module-rs232.html
    シリアルインターフェイス、一個 $6.35 だそうで。

    1. すzさん、コメントありがとうございます。
      シリアルインターフェースで 3.3V で小型で文句なしですね。
      手頃な価格なのでちょっと買ってみましょうかね。
      データシートとかどこかで見つけられればいいんですけどね・・。
      completely encapsulated と書かれているので SPP プロトコルが載っている
      感じもするので、ペアリングをどうすればいいのかとか色々気になります。
      情報ありがとうございました!

      1. eBay で同じものを売っていて、詳しい情報が載ってました。

        http://cgi.ebay.com/5PCS-RS232-Wireless-Bluetooth-RF-Transceiver-Module-New-/110604766213

        1. さすが、すzさん、よく見つけましたね。
          ピンアサインや参考回路図まであってすごいですね。
          これだけあれば実験できそうなので、買ってみようと思います。
          情報ありがとうございました!

          1. ひとまず 2 個ほど買ってみました。
            届いたらレポートしますね。
            楽しみです。

          2. 私も買いました。wii 用 bluetooth モジュール の記事に追記していくので、チェックしてみてください。

            がっかりする情報と楽しみな情報があります。

          3. すzさん、コメントありがとうございます。
            昨日の夕方見たときよりも、さらに情報が増えていたので驚きました。
            ちょくちょくチェックさせていただきます。

            私も少し調べて発見もあったので、すzさんのブログにコメントさせていただきますね。

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