Ubuntu26.04でT48(TL866-3G)を使う方法

約2年前にXGecu T48(TL866-3G)をLinuxで使うという記事を書きました。

あれからUbuntuのバージョンもWineのバージョンも上がったため、同じ方法では使えなくなっていたので改めて調べました。

以前は wine32 と wine64 と2つのバージョンのwineをインストールして使っていましたが、Wineのバージョンが上がったことで、64bit版のwine で WINEARCH=win32 と WINEARCH=win64 をどちらも扱えるようになったようです。その関係で前回 USB を使うためにインストールした setupapi.dll が使えなくなってしまったようです。

新しい wine でも USB が使えるより新しい方式が開発されているようでして、試してみたところうまく行ったのでやり方をまとめます。

対象バージョン

今回の各バージョンはこちらです。

  • Ubuntu 26.04
  • Wine 10.0 (Wine HQのものではなく、ubuntu標準のもの)

Wineと必要なパッケージのインストール

まず必要なパッケージをインストールします。

$ sudo apt install -y wine winetricks libusb-1.0-0
$ sudo apt install -y build-essential pkg-config libusb-1.0-0-dev mingw-w64 gcc-mingw-w64-i686

もし、環境変数 WINEARCH に win32 などに設定されている場合は削除してください。私は .bashrc に設定されていて、これが悪さをしていてハマりました。

$ echo $WINEARCH

$ echo $WINEPREFIX

Xgetuのインストール

XGecuのダウンロードページからアプリをダウンロードします。

私がダウンロードバージョンはV13.16で、ファイル名は XgproV1316_T48_T56_T866II_Setup.rar でした。
これを展開します。右クリックからExtractで展開することができます。

展開すると .exe ファイルが作られます。これを wine で起動します。

$ wine ~/Downloads/XgproV1316_T48_T56_T866II_Setup/XgproV1316_Setup.exe

インストーラが起動するので、好きなパスにインストールします。デフォルトで D:\Xgpro になっているので、私は C:\Xgpro に変更しました。

この状態で Xgpro.exe は起動しますが、USBが認識せずデモモードでしかどうさしません。

USBブリッジのインストール

インストール完了後、WineでUSBを使えるようにするためのソフトをインストールします。

ここから先は、https://github.com/radiomanV/TL866/blob/wine64/README.md の手順を実施します。
まずはTL866リポジトリをクローンします。

$ git clone https://github.com/radiomanV/TL866.git
$ cd TL866

udevルールをコピーします。

$ sudo cp udev/* /etc/udev/rules.d/
$ sudo udevadm control --reload-rules

ツールをビルドします。

$ cd wine64
$ make

ビルドしたファイルを Xgpro をインストールしたディレクトリにコピーします。

$ cp launcher.exe shim.dll usb-broker run.sh ~/.wine/drive_c/Xgpro/

これで環境構築が完了です。

起動方法

T48をUSBでPCに接続し、以下のコマンドを実行すれば Xgpro が起動します。

$ TARGET_EXE=Xgpro.exe WINECMD=wine /home/tomo/.wine/drive_c/Xgpro/run.sh

以下のように 1 Programmer Connected と表示されれば成功です!!
相変わらずツールバーはちょっとおかしいですが、動作に問題はないようです。

Ubuntu26.04/Wine 10.0でも無事に T48 を使うことができました。よかったー

自作のMSXを作りました

しばらくぶりの更新になりますが、まだMSX熱は冷めておらず、チビチビと開発は続けています。

で、去年の10月頃からついにMSXの自作を始めました。

きっかけはちくわ帝国さんの週刊MSXを作る(MSX DIYの元ネタ)です。

MSXって個人でも作れちゃうの!? と驚いて行く末を見守っていたのですが、実際に完成させてしまいました。すごすぎる・・・

ちくわさんだけでなく、KUNINETさんも自作のMSX1を作成されています。

私も昔MSXを触っていた頃はハードもソフトも分からなかったパソコン少年でしたが、あれから30年、それなりに知識も経験も増えましたし、今の私の技術力を集めたらどこまでできるのかを試してみようと思い立ち、無謀にもMSXを作ってみることにしました。

SWはある程度自信があるものの、HWはアマチュアレベルでして、いきなり全部を動かすのは到底無理なので、KUNINETさんのように単機能の基板を組み合わせていくことで、最終的にMSXになることを目指しました。

で、約3ヶ月近く格闘した結果がこちら

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FS-A1のメモリ拡張(512kB)に成功しました

先日のエントリでFS-A1用の拡張メモリ基板を作製しました。前回のエントリはこちら

今回は基板の組み立てと本体の改造を行います。

基板の組み立て

基板の組み立ては比較的簡単です。SOPパッケージなので素人でもそれほどはんだ付けは難しくありません。SRAMとソケット、ピンヘッダをはんだ付けし、FS-A1にもともと載っていたZ80互換CPUを載せてみました。カッコいいですね。

下の基板と接続するようのピンヘッダは秋月で買った丸ピンIC用連結ソケットを使いました。細ピンヘッダだとかなり安価なのですが、足が多いため脱着に結構な力が必要です。丸ピンIC用連結ソケットだと高価で足が曲がりやすいものの、脱着はやりやすいです。

FS-A1本体の改造

本体側の改造は3つ。

  • Z80、DRAMを取り外し、Z80をソケット化する
  • MSX-SYSTEM II (S1985)からマッパアドレスとスロット信号を取り出す
  • キーボード信号のX5とリセットICをダイオードを介して接続する

まずは簡単な Z80 をソケット化を行います。

DRAM(IC10, 11), と Z80(IC12) の3つを取り外します。両面基板じゃないのでハンダ吸い取り線で簡単に取り外せます。Z80の跡地には40Pinのソケットをはんだ付けしておきます。

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FS-A1用の拡張メモリ基板を作りました

FS-A1のメモリはMSX2の標準の64KBです。もちろんメモリマッパーも非対応です。BASICを使う分には十分なのですが、MSX-DOS2やNextor OSのDOS2モードを動かすには、メモリマッパー対応のメモリが必要です。

幸いにもFS-A1は、MSX-SYSTEM II と呼ばれるS1985が搭載されており、この中に512KBまで制御可能なメモリマッパーレジスタが入っているそうです。

にがさんのFD-A1の改造のページに512KBの増設方法が載っていたので増設に挑戦してみました。今回の記事はメモリ増設基板の作成までを書こうと思います。

にがさんの上記記事には、回路図や改造の結果だけでなく、どうしてそうしたかの技術情報も記載されているので、これを読むだけで必要十分な情報が得られます。今回の改造の回路はほんとにそのまま、にがさんのものを使わせていただきました。有益な情報を公開してくださり感謝です。

今回は、Z80に下駄を履かせる形でメモリを増設することにしました。下駄を履かせる方式としてはFramさんのものと同様です。

下駄を履かせる方式の良いところは、大量のアドレス、データ線を手配線しなくて済むことですね。SRAMに必要な信号線のうち、アドレス14本(A0〜A13)、データ8本(D0〜D7)、/OE(/RD)、/WE(/WR)はZ80の信号線と直結なので、Z80の下駄から取得できると都合が良さそうです。残りの/CS、A14〜A17の5本のみ外部から配線すればOKになります。

素人なりに頑張って設計した回路図がこちら。EAGLEは有償化してしまったので、今回はKiCadを使って設計しました。

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Nextorを使って似非RAMディスクが動きました

前回のエントリからだいぶ時間が空いてしまいました。前回似非RAMディスクのハードウェアを作ったので、今回はMSXで動かすところを書いていこうと思います。その際にDISKBIOSがなくても(FDDなしの機種でも)似非RAMディスクを作ることができたので、その方法を記載します。

前回のエントリはこちら

一般的な手順として、似非RAMディスクを使えるようにするにはMGINST.COMで似非RAM用のカーネルを似非RAMディスクに書き込む必要があります。現在似非RAMディスク関係のツールはサイバラさんの似非職人工房・非公認出張所でダウンロードできます)

MGINST.COM を実行するにはDISKBIOSのイメージが必要になります。DISKBIOSは呼び方がまちまちで、DOS1カーネル、DISKカーネル、DISKROMなどとも呼ばれるようです。

MGINST.COMは、似非RAMディスク、似非SCCディスク、MEGA-SCSIにシステムをインストールするソフトです。

インストールにはディスクROMのカーネルファイルが必要です。
カーネルファイルの作成には、KSAVER.COMを使用して下さい。

MGINST.DOCより引用

DISKBIOSが必要な理由は、オリジナルのDISKBIOSにパッチを当てることでFDDへのアクセスをRAMへのアクセスに変換しているためです。すごい技術ですよね。そのためDISK BASICからもMSX-DOSからも普通のフロッピーと同様の使い方が可能になっています。まじすごいです。

ところで私が持っているMSXはPanasonicのFS-A1でFDDがないため、DISKBIOSが載ってません。MSXのBIOSイメージはググればいくらでも転がってはいるものの、違法コピーですので使用するのはライセンス違反となります。

そこで目をつけたのが konamiman さんが開発している Nextor です。MSX-DOS2互換のOSとして開発されており、DOS2だけでなくDOS1のカーネルとしても動作するとのことです。このNextorとNextorPatcherを使って似非RAMディスクを動作させることができました。

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