なかなか時間が取れず、時間が長くかかってしまいましたが、omap4boot で Linux を起動できるファームウェアを作成しました。内蔵パーテーションのデータを使っていないので、文鎮化していても起動するはずです。
これを使うと、内蔵ストレージのバックアップやリストアができるようになりますが、それらはコマンドを叩く必要があります。Linux に詳しくない人や自信が無い人は使わないでください。
アーカイブを展開すると、以下のファイルが展開されます。
- readme.txt
- usbboot
- ft701w-ramdisk-120428.img
usbboot コマンドも同梱しています。Ubuntu 11.10 で実行できることを確認しています。
使い方は以下のとおりです。
$ sudo ./usbboot ft701w-ramdisk-120428.img
using built-in 2ndstage.bin
waiting for OMAP44xx device...
この状態で、FT701W を USB で PC に接続します。
$ sudo ./usbboot ../../../ft701w-ramdisk-120428.img
using built-in 2ndstage.bin
waiting for OMAP44xx device...
reading ASIC ID
CHIP: 4430
IDEN: 0000000000000000000000000000000000000000
MPKH: 0000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
CRC0: 9c669ad9
CRC1: 00000000
sending 2ndstage to target... f0030002
waiting for 2ndstage response...
sending image to target...
これで FT701W 内部でファームウェアが実行されます。
5 秒程度で adbd が起動しますので、adb shell などでログインすることが可能です。
あとは /dev/block/platform/mmci-omap-hs.1/by-name/system などを dd でバックアップ/リストアしたり、マウントしてファイルを編集したりが可能です。
microSD は /dev/block/mmcblk1p1 です。マウントすればバックアップしたイメージを保存するなどに使用できます。
14800円でも十分な破格だったんですが、その後一時的に 9980円 で販売されていたようですね。 安くなってちょっとがっかりな気もする反面、ユーザーが増えるのは喜ばしいことです。実験機としても、実用としても結構いい機種なんじゃないかと思います。
ファームの書き換えが自由にできるようになったので、これで少しでも開発が進めば嬉しいです。
だれか ICS とかチャレンジしないかなぁ。kernel のソースコード公開してくれれば可能なんだけどな。