FlashとFlashライタが手に入ったので、試しにFS-A1のBIOS ROMをFlashに置き換えてみました。
FS-A1のBIOSは128kB (1MBit)のマスクROMが使われています。ちょうど都合よく同じ容量の SST39SF010A が誤って送られてきたので、このFlashに BIOS を複製して起動させてみようと思います。
ということで取り外すのは↓このマスクROMです。
裏側からハンダ吸引器で取り外し始めたのですが、FS-A1はスルーホール基板ではないので、吸引器を使うまでもなく、ハンダ吸い取り線でめちゃくちゃ簡単に取り外すことができました。スルーホールの取り外しの苦労を覚悟していたので拍子抜けでした。
↑こんな感じで簡単に取り外せました
取り外した部分には28PinのICソケットをはんだ付けしました。
これで差し替え自由になりました。
続いてFlashROM→MaskROMの変換アダプタを作成します。
1Mbit ROMと SST39SF010A と SST39SF040 のピン配置を比べてみます。
上に4Pin分追加されていますが、下の28Pinは赤の四角部分以外は全く同じです。赤の部分だけ信号を入れ替えてあげれば、FlashROMを1MbitROMの変わりに使うことができそうです。
で、作ったのがこちら・・・
丸ピンソケットを2段に重ねて変更のないピンは配線しなくて済むようにしてみました。ただ、この目論見が裏目に出てしまって、かえって大変な思いをしてしまいました・・。素直に配線したほうが楽に終わったかも? 失敗談として残しておきます。
一番の失敗は上の丸ピンソケットの足の長さが足りないという点でした。この方法で作るならもっと薄い基板で作るべきでした。
最初に作ったのが↓の状態です
下段の丸ピンソケットの足の長さと比べるとわかるように、かろうじて下のソケットに刺さっている状態です。一応挿した時の感覚と抜くときに抵抗感があるので大丈夫だろうと思って作ったのですが、接触が微妙だったらしく、上から抑えてつけていないと正常に起動してくれませんでした。
もうピンを切ったりと加工してしまったのでこのまま捨てるのはもったいないと、なんとか使える状態に持っていくことにしました。その手段はというと・・・
上段のピンの台座が当たる部分を削りました。ドリルでグリグリと。基板が紙エポキシだったのできれいに簡単に削ることができました。一部のピンははんだ付けする必要があったのでより深く削っています。
その結果・・
ここまで埋まるようになりました。ここまで挿さると接続も安定するようで、問題なく使えるようになりました。よかった・・
そして先日作ったROMリーダを使って1Mbit ROMを吸い出し、Xgecu T48 を使って SST39F010A に書き込んでみました。
すると・・
ちゃんと内蔵アプリ(デスクパック?)が起動しました!
FlashROM なので BIOS の差し替えもこれで自由に行えます。