地図レシピ – 国土交通省の地図を使ってみた

海岸線データを探していたら、国土交通省国土計画局のページから海岸線とか県境のデータが入手できることが分かった。
しかも、各県毎に分かれているなんて、何て使いやすいんだ!

さっそくダウンロードしてデータのフォーマットをみてみると、XMLらしくなんか良く分かんない(^^;
というか、北海道のXMLデータが225MBってデカすぎ! XMLだからかなり冗長ということもあり、ZIP圧縮のファイルは6.2MB程度までちっちゃくなるんだけど、よくこんなデカいデータをメンテできるなぁ。

いちいちXMLをパースなんてやってられないので、正規表現で緯度経度らしいデータを抽出して、地図を描いてみた。


国土交通省のデータで地図を描いてみた
注意!リンク先は大きなサイズになっています(2560×2560 63kB)

すごい!かなり細かい!! 繋がった線だけでも8000本以上あったので、データのポイント数は数万以上なのだろう。かなり詳細でビックリ。

しかも、塗りつぶしてGoogleMapと重ね合わせたらピッタリ!! さすが政府のデータは正確だ。

国土交通省のデータによる地図
国土交通省の地図データによる海岸線の抽出

あまりにピッタリすぎでちょっとビビった。こんな詳細で正確なデータが無料でダウンロードできるなんてすごい世の中になったもんだ。すばらしい!

これでも十分海岸線ピッタリなんだけど、一応念のため、1ドット分太らせて地図取得のデータに使おう。

ただ、完全に閉じた線データになっていなくて、河口や県境が決まっていない部分は開いてしまっているので、単純に陸と海を塗りわけようとすると、以下のようにうまくいかない。以下は陸地を灰色、海を黒く塗り分けた例。


海岸線が切れていて陸地も黒に!

この辺は画像をGIMP等で手修正しようかな。これくらいならそれほど手間じゃないし。
とりあえず、これで各県の陸地部分のマスクデータは作れそうだ。

あとは、そのマスクデータから GM_Lite の down_img のデータに置き換えればOK。
でも、できるだけレシピの行数は短くしたいから、範囲指定を効率よく使って行数減らさないと。

down_map("10", "57", "22");
down_map("10", "57", "23");
down_map("10", "58", "22");
down_map("10", "58", "23");

down_map("10", "57:58", "22:23");

こんな感じの変換をしないと。
特に詳細地図になると、地図1枚を1行にしていたらコピペっていうレベルじゃなくなってしまいそうだし (^^;
このアルゴリズムがまた大変そうだ。うーん。

このページの地図データは、「国土数値情報 行政区域データ 2007年10月版 国土交通省」のデータを元に作成しています。

地図レシピ – DCLライブラリの地図を使ってみた

うーん。うまくいかないです。

試しにDCLライブラリの日本地図データを使って地図を描いてみた。

DCLライブラリの地図
DCLライブラリのデータで描いた日本地図
注意! リンク先はかなり大きいサイズです!! (8704×9728 150kB)

この結果をみるとかなりいけてるように見えるけど、GoogleMapと重ねると結構ずれてしまう。

上記地図とGoogleMapを重ね合わせる
上記地図とGoogleMapを重ね合わせた結果

若干色が黒い部分がDCLライブラリで描いた海岸線。

地図のサイズが zoom=10 のサイズなので、この画像の1ドットが zoom=2 の地図1枚に相当する。この地図で数ドットずれているだけで zoom=2 では数枚分(ザウルスでは1画面分以上)画像が欠けたり余分だったりするわけだ。

うーん。ちょっとズレすぎだなぁ。余分にダウンロードするのは百歩譲っていいとしても、欠落するのはまずいな。

もっと精度の高いデータが必要だなぁ。

GM_Lite の地図レシピ

qgmapの開発に平行して、GM_Liteで地図をダウンロードする時のレシピを作れないかなと考え中。

ネットを徘徊していると、自分で範囲を指定して地図ダウンロードしてるひとを見かけないので、東京都の地図はこれをコピペすればOKみたいに、必要な地図を選んで down_img.pl にコピペして実行できるようにすると便利かなと。

で、とりあえず東京都を各ズームレベル毎に切り出してみたんだけど、これが結構手間叫ぶ。広域の間はいいけど、詳細地図になると県境を追いかけるのが面倒。これを全県分手作業でやると思うと気が遠くなる・・・。

大雑把に切り出してしまえばいいんだけど、そうすると詳細地図になるにしたがって余分な領域もダウンロードしてしまうわけで、貧乏性な私は少しでも地図データを小さくしたいと思ってしまう。

なんとか自動で切り出せないかなぁ。日本地図の大陸部分のマスクデータがあれば(さらに欲を言えば各県のマスクデータがあれば)その部分の地図のみダウンロードすればいいんだけど、そんなマニアックなものがそうそう都合良く転がっているワケはない。

で、どうにかして、日本地図の輪郭のみの白紙地図みたいなものはないかと色々探してみると、 DCLライブラリに日本の海岸線と県境のデータが入っているらしいのと、カビパン男と私 – 日本の白地図にSVG形式で白地図データがあるのを発見。

DCLライブラリの方は緯度・経度のデータになっているようなので、自分でゴニョゴニョするには都合が良さそうだ。

日本の白地図の方は国土地理院のデータ(?)を元にSVGで書かれていて、緯度経度からSVG上への変換式も書かれている。しかも、各県毎にオブジェクトが分かれているらしい。これは使いやすそうだ。でもSVGって使ったことないんだよなぁ。
あと、元はフリーハンドで書き写したものらしく、ズレや歪みが無いかが心配かな。

どっちのデータもGoogleMapの地図と重ね合わせてズレがないか確認しないといけないな。

こんなことしてる間に1県ずつ手作業で切り出した方が早かったりして・・・あっかんべー

qgmap alpha5 リリース

qgmap alpha5 をリリースします。→ダウンロードページ

今回の変更は以下の2つです。この修正により、常用が現実的になったと思います。

  • 位置の保存・復元
  • 緯度経度指定ジャンプ機能

まず、位置の保存・復元機能ですが、「Shift」+「0」~「9」キーで現在表示している緯度経度とズームレベルを保存できるようになりました。保存した位置は「0」〜「9」キーでジャンプすることができます。

また、「0」に保存した位置は特別で、アプリの初期表示位置になります。今までは起動すると神奈川県近辺が表示されていたため、その他の地域の方々にはいちいちスクロールする必要があり、常用は厳しかったと思います。この機能で自宅近辺を「0」に登録することでかなり使いやすくなったと思います。

もう一つはtera様からご要望があった、緯度・経度指定ジャンプ機能です。「J」キーを押すことでダイアログが開き、緯度・経度を入力できます。


緯度経度入力ダイアログ

緯度,経度の順に入力してください。今はまだパーサが貧弱なので、","の前後等にスペースが入っていると解釈できませんあっかんべー。スペースは一切入れずに連続して入力してください。

緯度経度の表記は、度.分.秒表記(12.34.56)と、度表記(12.3456)のどちらも入力可能です。ただ、"."の数でどちらの形式かを判断していますので、度.分.秒表記の場合は、秒まで入力してください。

  • 12.34 → 12.34 度と判断
  • 12.34.0 → 12度34分と判断

以上の修正で、一応地図として最低限使えるモノになったかなと思います。

あともうちょっと修正したらソースを整理してalphaを取ろうかなと思います。

qgmap ダウンロードページ作成

qgmapのダウンロードページを作りました。Topから Download でも行けます。

ちまちま作っていっているため、使い方や機能などがいろんなページに散乱してしまっている状態でしたので、1つのページにまとめました。あと、最新版がどこか探すのもたい編かなと思いまして。

使い方も今のところ初期リリース時のコピペですが、徐々に整備していこうと思います。