前回まででCPUや映像、音声出力の動作については動作確認が取れました。
続いてキーボードの動作確認&掃除です。
購入時は以下の写真のようにホコリまみれでした・・
キーボードは隙間から様々なゴミが入り込むので汚れも溜まりやすい箇所ですよね
ひとまず動作確認です。本体が起動することを確認したのでキーボードを接続してキーが効くのか試してみました。
一通りのキーを押してみたのですが、反応が悪いキーもなくキーボードも正常に動作していそうです。FS-A1は1986年発売とのことで、38年も前のものなので可動部は傷んでいるかなと思っていたのですが正常動作するものですね。ラッキーでした。
キーボードユニットは樹脂と裏側の金属がツメで繋がれています。このツメを外せば分解できます。
分解すると、透明なシートが出てきました。
これがキーボードの接点の部分のようです。ホコリで汚れてはいましたが、素人目にはキーが接触する部分にダメージや深い傷などはなさそうに見えます。フィルムの柔軟性も保たれていて、経年劣化でバキバキするといったこともないようです。すごいですね。
キーボードの構造はこんな感じです。キーを押すとキーの中心部についているバネがフィルムを押すようになっています。強くキーを叩いてもフィルムへのダメージが少ないように耐久性を考えた構造になっているようです。
キートップはツメで止まっています。表からは引き抜けない構造になっているので無理に引っ張るのはNGです。ためしにキートップをひとつ外してみました。
上記のようにバネが入っていました。全キーを外すと大量になるので無くさないように注意します。また、バネが絡まると外すのが大変なのでまとめたりせずに、1個1個バラバラに置いておくと良いと思います。
キーボードの配置を忘れないように記録しておきます。
STOP, CLS/HOME, SELECT, INS, DEL はメモっておかないと覚えてられる気がしないです。CAPS, GRAPH, かなキーあたりはPCとは違うので注意ですね。
裏側も針金状の金具が3つだけついていたので、場所を記録しておきます。短い方の金具は複数の場所につけることができそうですが、Enterと左SHIFTにのみついていました。
バネについては3種類ありました。
左のものがアルファベットなど大半のキー用。真ん中の細いのがファンクションキーなど上部のキーとスペースキーのもの。右の太いバネがPAUSEキーのものです。これらも混ざらないように分けて置いておきます。
全部取り外した姿がこちら。
かなり汚いですね・・。これを洗っていきます。
書き忘れていましたが、上の写真の右上にLEDが見えると思います。電源LEDもキーボードに取り付けられているので洗う前に外しておきます。
洗面台にキートップを入れて、マジックリン、ルックなどの、床掃除に使うような少し洗浄力が強そうな洗剤で洗ってみました。キートップは皮脂汚れが主だと思いますので、皮脂汚れが落ちる洗剤が良いと思います。
台座になっている樹脂や、本体のガワも同様に、お風呂場でザブザブ洗いました。
洗って十分に乾燥させたら組み立てです。
先にバネを配置させていきます。赤枠の部分が細バネ。緑の箇所が強いバネです。
もとのキー配置を見ながらパズルのようにパチパチはめていきます。
もう一度キーボードの動作確認をして問題がなければ完成です!
本体のガワも洗ったので、とてもきれいになりました!
今回はジャンクとは言いながらもアダプタがないだけで完動品だったようです。修理の必要もなく使えるようになりました。
新しいおもちゃを手に入れたので色々いじってみようと思います。