XGecu T48(TL866-3G)をLinuxで使う

前回の記事で購入したと書いた、汎用ROMライタのXGetu T48(TL866-3G)の公式アプリ Xgpro を Ubuntu 23.10 で動かすことができたので、手順をまとめておきます。

XGecu T48だけでなく、上位機種の T56 や、前機種のTL866-II Plusなどでも使用できると思います。

↓前回の記事はこちら

参考にしたサイト

↓こちらのフォーラムの投稿や

TL866 II Plus and Xgpro under Linux – SystemEmbedded.eu

↓のサイトを参考にさせていただきました。というか、以下のサイトに全てが書かれてます。

インストール方法

必要なソフトのインストール

まずは Wine, libusbをインストールします。

今回は Ubuntu 23.10 標準の wine を使いました。libusbはi386用をインストールします。

$ sudo apt install wine libusb-1.0-0:i386

Xgproのダウンロード&インストール

必要なソフトをインストールしたら、Xgpro本体をダウンロード&インストールします。

xgecu のオフィシャルサイトのダウンロードページの「T48/T56/TL866II Plus Programmer Application Software」のリンクからダウンロードします。

私がダウンロードしたときのバージョンは 12.66 でした。

  • xgproV1266A_setup.rar

この rar ファイルを展開するとインストーラの .exe ファイルが展開されます。Ubuntu であれば標準的に .rar ファイルを展開することができます。右クリックから展開先を選んで展開します。

展開すると XgproV1266A_Setup.exe が作られます。

続いて wine を使って .exe を実行します。

$ wine ~/Downloads/XgproV1266A_Setup.exe

しばらくするとインストーラが起動します。一部画像が表示されてませんが気にせずインストールを進めます。

デフォルトでインストール先が D: になっているので適切に修正します。C: に変更するだけでもOKです。ここでは C:\Xgpro にインストールしたとして進めます。

setupapi.dllのインストール

以下の github から setupapi.dll をダウンロードして、Xgproをインストールしたディレクトリに置きます。

C:\Xgpro にインストールした場合、~/.wine32/drive_c/Xgpro にコピーします。

$ cp ~/Downloads/setupapi.dll ~/.win32/drive_c/Xgpro

udevルールの追加

最後に、一般ユーザ権限でも T48 にアクセスできるように udev rule を追加します。

以下のコマンドを実行してください。

$ sudo tee /etc/udev/rules.d/50-xgpro.rules <<< 'SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="a466", ATTR{idProduct}=="0a53", GROUP="plugdev", MODE="0666"'
$ sudo udevadm control -R

これで準備はOKです。

Xgproを起動

USBケーブルでXgecu T48をPCと接続した状態でアプリケーションメニューから Xgpro を起動します。

正常に認識すると、以下の画像の右部分の用に1 Programmer Connected.というログが表示されます。

ツールバーの部分の表示が若干おかしいですが、普通に使う分には問題ありません。

Flash の Erase, Program や IC Checker なども問題なく動作します。

お疲れ様でした。これでいちいちWindowsを起動しなくてもすみますね。

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