結構時間がかかりましたがおおよそ復旧しました。大変だった・・・
比較的最近の一部コメントは復元できず消えてしまいました・・・コメントくださった方々すいませんでした。
ダウンロードバイナリはアップロード前のものがあるので全て戻ったのですが、LiveCD上で撮ったスクリーンショットだけ無くなってしまったようです。
定期的にバックアップ取らないといけないですね。
結構時間がかかりましたがおおよそ復旧しました。大変だった・・・
比較的最近の一部コメントは復元できず消えてしまいました・・・コメントくださった方々すいませんでした。
ダウンロードバイナリはアップロード前のものがあるので全て戻ったのですが、LiveCD上で撮ったスクリーンショットだけ無くなってしまったようです。
定期的にバックアップ取らないといけないですね。
だそうです・・・。
勘弁してくれ・・・。
借りていたVPSサーバはWebサーバだけでなく、メールサーバ、SVN, git リポジトリとしても稼働させていたので、そのデータがなくなるのはかなり厳しい。
バックアップ取ってなかったおれが悪いんだけど・・・ねぇ。
Webページは 2012/9 のCMSアップグレード時のDBが残っているので、あとの記事は archive.org から補完するとして、問題はコード類だな。
git は分散型だから push すればいいとして、SVNは部分的に checkout しているローカルリポジトリから復元できるのだろうか・・。
SVNは 1 つのリポジトリにディレクトリを分けて複数のプロジェクトを作成していたので、基本的にリポジトリ全体をチェックアウトしてないんだよなぁ。SVNの部分的なローカルリポジトリから git に import とかできれば履歴や差分を救いだせそうだけど。
zaurus 時代のリポジトリはあまり使わないだろうし諦めるかなぁ。
完全復旧には時間がかかると思いますので、ダウンロードページがなくなって困ってる人がいればコメントください。
優先的にアップしたいと思います。
今まで使用していたVPSサーバが長期ダウンしてしまったので、別サーバを借りて暫定的に再開しました。
過去の記事はVPSサーバが復帰次第、サルベージしてこちらに移していく予定です。
前回はDrupalで構成していたのですが、Web上でプラグインのインストールやアップデートができるのが魅力的だったので wordpress にしてみました。
今まで通り、ぼちぼちやっていきますのでよろしくお願いします。
前のエントリで kobo 用の開発環境を整えたので、簡単な kobo 用スタンドアロンアプリを作ってみます。
スタンドアロンアプリの他にも、プラグイン形式でアプリを作ることもできますが、nickel の仕様が公開されておらず、解析しながら実装することになるため、ここでは省きます。
スタンドアロンアプリのスタイルとして以下の2つがあります。
nickel とは kobo 標準のアプリのことです。
1. nickel の QWS サーバを利用
nickel プロセスの裏側でアプリを立ち上げる形式です。
Qt/Embedded は 1 つのプロセスを I/O 用サーバ(QWSサーバ)として起動させ、他のプロセスはQWSサーバに接続することで、複数のプロセスが Window を作成したりイベントを処理したりすることができるようになっています。
nickel の QWS サーバを利用することで、画面描画処理を nickel に任せることができるようになり、アプリの実装量が少なくなります。
本来なら画面タッチのイベントも QWS サーバがハンドリングしてクライアントに渡すはずなのですが、Kobo では mouse イベントが呼ばれないので、自前で /dev/input/event? を処理する必要があります。
また、後ろで nickel が動いているため、使用可能なメモリ量には限りがあります。
2. nickel なしの完全スタンドアロンアプリ
nickel を終了させ、自分自身が QWS サーバになる形式です。
I/O を行なってくれるサーバがいないので、画面描画、タッチやキー入力のイベントハンドリングも自前で行う必要があります。
具体的には、QScreen クラス, QWSMouseHandler クラスを実装する必要があります。
綺麗な作り方としては、QWS サーバに必要な機能は別の .so に分離しておくのですが、nickel ではこのへんの機能は全部 libnickel.so に詰め込んであるため、nickel の実装を流用することができません。
ただ、悪いことばかりではなく、自分で画面描画を制御できるため 2 値モードなども実装すれば使用可能です。
また、nickel がいないため、メモリも広く使うことができます。
■ Kobo 用スタンドアロンアプリの注意点
どちらのタイプにも共通の注意点を書いておきます。
まず、日本語フォントが使えません。
有名なモリサワフォントが入っているため、その流用防止のためと思われますが、フォントに暗号化がかかっており普通の Qt ライブラリ経由ではフォントが使用できません。そのため独自にフォントを入れる必要があります。
CFW を前提とするなら、KBMincho (お世話になってます!)が入っているので使用するとよいでしょう。
一部の英文フォントは暗号化されていないようです。
■ QWS利用スタンドアロンのサンプル
さて、能書きはこれくらいにしておいて、実際にサンプルアプリを試してみましょう。
Kobo 上でコマンドを実行する必要があるため telnet の環境が必要です。
また、日本語フォントを使うため、CFW 0.95 が入っている必要があります。
前回の環境構築で、作業ディレクトリ内に env.sh というファイルが作られていると思います。これを source します。
$ cd ~/kobo $ source env.sh または $ . env.sh
次にサンプルソース(kobo-standalone-example.tar.gz)をダウンロードし、展開します。
$ wget https://petit-noise.net/system/files/kobo-standalone-example.tar.gz $ tar xf kobo-standalone-example.tar.gz $ cd kobo-standalone-example/
前回インストールした qt の qmake を実行し、make します。
$ /usr/local/Trolltech/QtEmbedded-4.8.0-arm/bin/qmake $ make
standalone というファイルができていると思います。
これを kobo へコピーします。PC につないだ時に見える KOBOeReder ドライブのルートディレクトリへコピーしてください。
PC との接続を解除し、telnet で kobo にログインして、以下のコマンドを実行して環境変数を設定します。
# export QWS_MOUSE_PROTO="tslib_nocal:/dev/input/event1" # export QWS_KEYBOARD=imx508kbd:/dev/input/event0 # export QWS_DISPLAY=Transformed:imx508:Rot90 # export NICKEL_HOME=/mnt/onboard/.kobo # export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/Kobo:/mnt/onboard/app/ # export LANG=en_US.UTF-8
そして転送した standalone アプリを実行します。
# /mnt/onboard/standalone
以下のような画面が表示されれば成功です。
サンプルソースが非常に汚いですがご勘弁を・・・。
某所で要望があったのと備忘録も兼ねて、Kobo の開発環境の構築方法をまとめました。
簡単にビルドできるように半自動ビルドスクリプトを用意したので Ubuntu の環境さえ用意すれば用意に構築できるようになっています。
Kobo offcial(?) の Kobo-Reader リポジトリをベースに修正を行なっています。修正したリポジトリは github: t-bucchi/Kobo-Reader で公開しています。
■ 必要なもの
Ubuntu 12.10 をインストールした環境が必要です。32bit, 64bit で確認しています。
おそらく、比較的最近の Ubuntu なら他のバージョンでも問題ないとは思います。
Ubuntu 以外のディストリビューションの場合はビルドスクリプト内で deb パッケージのチェックを行なっているので、その部分をコメントアウトして自前でパッケージを入れてください。
■ 構築手順
Ubuntu がインストールされた PC で作業します。
1. 作業ディレクトリの作成
適当な場所に作業ディレクトリを作成します。ここでは ~/kobo とします。作成後、ディレクトリを移動します。
Qt ライブラリのインストール先を除いて、このディレクトリ以下にだけアクセスします。
$ mkdir ~/kobo $ cd ~/kobo
2. ビルドスクリプトのダウンロード
以下の URL からビルドスクリプト build.sh をダウンロードし、実行権限を与えます。
$ wget https://petit-noise.net/wp-content/uploads/build.sh $ chmod +x build.sh
3. Qt インストールディレクトリの作成
Qt は /usr/local/Trolltech 以下にインストールします。
オリジナルの Kobo-Reader のビルド手順では作業ディレクトリ内にインストールするようになっているのですが、スタンドアロンアプリをビルドした時にパスの違いで問題が出たので、Kobo 本体と同じ位置にインストールすることにしました。
# Qt の環境構築に詳しい人で、開発PC上のパスとターゲットのパスが違っても問題ない構築方法をご存じの方は教えてください・・。
root 権限がないと /usr/local/Trolltech ディレクトリは作れないので、事前に作っておきます。
権限は適宜設定してください。ここでは全ユーザに書き込み権限を与えています。
一人で Ubuntu PC を使っている分にはこれで問題ないと思います。
$ sudo mkdir /usr/local/Trolltech $ sudo chmod a+w /usr/local/Trolltech
補足:
build.sh では安心して使えるように sudo を一切使っていません。
root 権限が必要な操作は手動で行う必要があります。
4. 必要なパッケージのインストール
ビルドに必要なパッケージをインストールします。
$ sudo apt-get install git gettext autoconf libglib2.0-dev libtool build-essential libdbus-1-dev
5. ビルド
./build.sh を実行します。
$ ./build.sh
自動的に toolchain や Kobo-Reader リポジトリをダウンロードし、ビルドを行います。
ダウンロードとビルドには結構な長い時間がかかりますのでご注意ください。PCの性能にもよりますが、数時間というオーダーで時間がかかります。
ビルドが成功すると Finished!!! と表示されます。
ビルド時のログが build.log というファイルに保存されますので、エラーが出た場合などには参考にしてください。