Kobo glo 用メンテナンスファーム

昨日の kobo Touch 用ファームに引き続き、kobo glo 用も作ってみました。

HWCONFIG と kernel を kobo glo 用に置き換えただけで動いてしまいました。

→ダウンロードはこちら

glo でもメンテナンスファーム起動
glo でもメンテナンスファーム起動

kobo Touch ではホームボタン+電源スイッチの組み合わせでしたが、kobo glo ではライトボタン長押し+電源スイッチの長スライドで起動させることができます。

こちらもヒトバシラーな人大募集です。

バックアップ/リストアだけでなく、Kobo ハッキングのツールとしても使えると思います。これで少しでも独自ファームなどの開発が進めないいなと思ってます。

あと、kobo glo は内蔵 SD として 4GB が載っていますが、実際は 2GB しか使われていません。メンテナンスファームでは fdisk とresize2fs も入れてあります。・・・何が言いたいかわかった人は試してみては? (私はまだ試してませんが・・)

 

次は plugin や独自アプリにでも手を伸ばしてみますかね。

このメンテナンスファームは、2ch の kobo hacking スレの方々の有益な情報を元に作られています。先人たちの苦労と努力に感謝と敬意を表します。ありがとうございました。プロバイダが規制中で書き込めなかったので、こんなところからですいません。

Kobo touch用メンテナンスファームウェア

kobo Touch 用の保守用ファームウェアを作成してみました。

これを使えば裏蓋を開けることなく、内蔵 microSD のバックアップ・リストアやファイル編集などを行うことができます。

ダウンロードと詳しい使い方はこちら

細かい手順はダウンロードページに書いたので、大まかな概要だけ書きます。

kobo Touch では、ホームボタンを押しながら、電源を長スライドさせると外部 microSD から起動させることができます。

これを利用して、メンテナンスファーム起動用の microSD を作り、そこから起動させています。


メンテナンスファームを起動したところ

USBケーブルで PC と接続した状態でメンテナンスファームを起動すると、PCからはネットワークデバイスとして見えるようになります。

認識されれば telnet でログインして kobo を操作することができます。

root でログインできる他、メニュー形式で内蔵 SD のバックアップ・リストアを行う機能も用意しました。

危険なツールですので、使う場合は自己責任でお願いします。ダウンロードページに注意事項なども書いてありますので、よく読んでから使ってください。

自信がない人は実績ができるまでは様子を見ることをお勧めします。

そんな危険なツールを使ってみたい勇敢なヒトバシラーな方、大募集中です。使ってみた方は感想等ご報告いただけるとありがたいです。

今回は kobo Touch 用です。kobo Touch 用がある程度落ち着いたら kobo glo 用も作ろうと思います。

駆け足で書いたので適当な文になってしまった・・・

メンテナンスファームウェア for Kobo

Kobo用メンテナンスF/W

kobo で外部 microSD から起動できるカスタムファームウェアです。

kobo内蔵のストレージをバックアップ・リストアしたり、ファイルの編集をしたりといったことができます。

1. できること

kobo をカラ割りせずに内蔵の SD のバックアップ・リストアが可能です。

kobo の古いファームウェアを手軽にバックアップ・リストアすることが可能です。

また、root shell とある程度のコマンドを用意していますので、知識がある方は、マウントしてスクリプトの編集などを行うことも可能です。

スクリプトの編集ミスで起動しなくなっても、容易に変更することが可能です。

2. 対象機種

kobo mini は外部 microSD スロットが無いので対応不可

3. 必要なもの

  • 起動用 microSD 1 枚 (1〜32GBならなんでもok)
  • データ保存用 microSD 1 枚 (FATフォーマットのもの)

4. Download

5. 起動用microSDの作り方

zipファイルに入っている maintain-touch-v0.1.bin を dd (Linux) や、 DDforWindows (Windows) 等で microSD に書きこんでください。

このバイナリにパーテーション情報も含まれていますので、MBR を含めて書きこむ必要があります。

例: Linux の場合 (/dev/sdb と認識されている場合)

$ sudo umount /dev/sdb*
$ sudo dd if=maintain-touch-v0.1.bin of=/dev/sdb
$ sync
$ sudo eject /dev/sdb

最近のディストリビューションでは microSD などを認識すると自動でマウントするため、最初に必ず umount をおこなってから dd で書き込んでください。

mountしたままで書くと、正しく書き込まれません。

例: Windows の場合 (DDforWindows)

※未記述

6. 起動方法

  1. kobo touch/glo を microUSB で PC と接続する。
  2. kobo touch/glo の電源を切る。電源スイッチの長スライドで電源が切れます。画面に「電源オフ」と表示されればOKです。「スリープ」ではダメです。
  3. 作成した microSD を kobo touch/glo に挿入
  4. Kobo touch なら Homeボタン (銀色のボタン)、Kobo glo ならフロントライトボタンを押しながら電源を長スライドする。電源LEDが緑点滅になるまで、Homeボタン/ライトボタンと電源スイッチを離してはダメ。※注意※  電源を長スライドさせずに戻してしまうとリカバリが実行されてしまうため、内蔵の書籍が消去されてしまいます。特に気をつけて操作してください。
  5. 電源LED が緑点滅から青点灯になり、画面に「Maintenance Firmware」と表示されれば起動完了です。この状態になったら起動用 microSD は抜いても構いません。

7. ドライバのインストール (Windows)

メンテナンスファームウェアを起動すると、Kobo touch/glo は PC から「RNDIS/Network gadget」というネットワークデバイスとして認識されます。

Linux PCの場合は、多くの場合そのまま使用可能になるのですが、Windows の場合はドライバのインストールが必要になります。

以下から .inf ファイルをダウンロードしてドライバのインストールをしてください。

実際のドライバは Windows が標準で持っているので、デバイスを認識させるだけの .inf ファイルになっています。

kobo には DHCP サーバが立ち上げてあるので、ネットワークデバイスとして認識されると、IPアドレスが自動的に割り当てられます。 Kobo の IP アドレスは 192.168.199.1 です。

8. メンテナンスファームの使い方

メニュー形式で操作する方法(初心者向け)と、root shell にログインして操作する方法(上級者向け)があります。

8.1 メニュー形式 (初心者向け)

telnet で 192.168.199.1 に接続します。

Windows の場合は、putty や teraterm などの端末ソフトが必要です。

接続するとユーザ名を聞かれるので、admin と入力します。パスワード無しでログインでき、メニューが表示されます。

8.1.1 メインメニュー

kobo login: admin

=Main menu=

1. Backup
2. Restore
----
0. Logout
r. Reboot
p. Power off

1[Enter] のように、数字 or アルファベット + [Enter] で選択します。

8.1.2 Backup メニュー

内蔵SDのデータをバックアップできます。

==Backup sub menu==

  1. Backup MBR+bootloader+HWCONFIG+kernel (header.bin)
  2. Backup recovery partition (recovery.tgz)
  3. Backup system partition (system.tgz)
  4. Backup .kobo directory (dot-kobo.tgz)
  5. Backup ALL
  ----
  0. return to main menu

それぞれ以下の内容が保存できます。

  1. 内蔵SDの先頭領域 9.5MB 分をそのままバックアップします
  2. recovery パーテーション (第2パーテーション) を tar.gz 形式でバックアップします
  3. system パーテーション (第1パーテーション) を tar.gz 形式でバックアップします
  4. KOBOeReader パーテーション (第3パーテーション) の .kobo ディレクトリを tar.gz 形式でバックアップします。
  5. 1〜4 を全て実行します

バックアップを実行する際には、データ保存用の microSD を Kobo にセットしてから実行してください。起動用 microSD には書き込めません。

バックアップをする分には内蔵 SD への書き込みは発生しませんので安全に実行することができます。

8.1.3 Restore メニュー

バックアップしたデータを内蔵SDにリストアする機能です。

==Restore sub menu==

  1. Restore system partition (from system.tgz)
  2. Restore .kobo directory (from dot-kobo.tgz)
  ----
  x. Dangerous restore menu for expert!!
  0. return to main menu

Restore メニューは比較的安全な機能と危険な機能とに分かれています。上記メニューは起動に関わる部分を書き換えないため比較的安全な機能です。

Restoreメニューでは以下のことが行えます。

  1. system パーテーションのリストア
  2. KOBOeReader パーテーションの .kobo ディレクトリのリストア

これらの操作は失敗してもリカバリ操作 (Homeキーを押しながら電源短スライド) で工場出荷状態には戻せるため、比較的安全です。

より危険な機能を使う場合ははここで x を選びます。

8.1.4 Dangerous Restore メニュー

このメニューにある機能は間違えると Kobo が起動しなくなる可能性がある危険な機能ばかりですので、機能の意味が分からない人は絶対に使わないでください。

==Dangerous restore sub menu (for expert!!)==

  h. Restore bootloader+HWCONFIG (from header.bin)
  k. Restore kernel (from header.bin)
  r. Restore recovery partition (from recovery.tgz)
  m. Restore MBR (from header.bin)
  ----
  0. return to restore sub menu

このメニューでは以下の機能を実行できます。

  • h. MBRと kernel を除く、内蔵SDの先頭部分をリストアしますこれには u-boot, u-boot の環境変数、HW CONFIG が含まれます。
  • k. Linux kernel だけをリストアします
  • r. Recovery パーテーションをリストアします
  • m. MBR をリストアします

通常であればこれらの機能を使うことはないでしょう。

MBR, bootloader 関係が壊れると、メンテナンスFWを起動できなくなります。kobo を開けて microSD を取り出して復旧しない限り起動しなくなりますので、十分注意してください。

Linux kernel, Recovery パーテーションは壊れていても、外部 microSD からメンテナンスFWを起動できます。

8.2 root shell (上級者向け)

telnet で 192.168.199.1 に接続し、ユーザ名 root でログインします。パスワードはありません。

root権限を持っているので mount, cp, vi (機能限定版) などで自由に操作可能です。

ちなみに、内蔵SD は /dev/mmcblk0、外部microSD は /dev/mmcblk1 に認識されます。

9. 電源の切り方

何も処理をしていない状態ならいつでも電源を切ることができます。電源を長スライド(10秒くらい)してください。LED が消えれば電源が切れています。

または、メニュー形式でログイン中、メインメニューから「p」を選択しても電源を切ることができます。

メンテナンスファームウェアが起動している間はスリープしませんので、使い終わったら必ず電源を切ってください。切らないと知らない間にバッテリが空になってしまいます。

 

10. 注意事項

  • お約束ですが、At own risk でお願いします。危険なツールですので、いかなる損害も責任は負い兼ねます。
  • 内蔵SDの bootloader が壊れている状態では起動できません。このファームでは、完全に文鎮になった場合の復旧はできないことを意味します。その場合はカラ割りして microSD を復旧させてください。
  • メンテナンスファームウェアが起動している状態でUSBケーブルの抜き差しをしないでください。USB Etherのドライバにバグがあるようで、抜き差しするとkernel panic でハングアップします。無反応になった場合は電源長スライドで電源を切って下さい。

履歴

 

英辞郎コンバータ for kobo

英辞郎を kobo Touch/kobo glo/mini で使える辞書形式に変換するコンバータです。

kobo の英和辞書として英辞郎が使えるようになります。

元となる英辞郎のデータが必要です。

ダウンロード

必要なもの

  • 英辞郎辞書データ (EIJI-???.TXT)

注意点

kobo のバージョンが 2.1.1 以前の場合、元に戻すには工場出荷時に戻す操作が必要です。

2.1.4以降なら辞書ファイルを消すだけで戻せます。

動作を保証するものではありません。 At your own risk でお願いします。

使い方

アーカイブを展開すると作成される EijiroConverter.exe を実行すると以下のような画面になります。


v1.1 の画面

Input: 英辞郎の .TXT ファイルを指定します。ここと同じディレクトリに生成した辞書ファイルが書きこまれます。CD-ROMなどに .TXT がある場合は書き込み可能なディレクトリに移動させてから指定してください。

Kobo ver: お使いの Kobo のファームウェアバージョンを指定します。
バージョンによってファイル形式が異なるためです。

Output: 書き出されるファイル名が表示されます。(変更不可)
上述の通り出力ファイルは、Input: で指定した .TXT ファイルと同じディレクトリに作成されます。

オプションを設定し、「実行」を押すと変換が始まります。

オプション

辞書を変換する際にいくつかオプションを用意しています。意味がよくわからない場合は、チェックはいじらないでください。

熟語(2語以上の項目)を削除

kobo の辞書機能の制限(?)で、2語以上の辞書は検索できないようです。そのため、2語以上の項目は入っていても検索されることがないため、削除しても問題ありません。

英辞郎は豊富な熟語が売りの1つなのですが、仕方ありません。

その代わり、熟語を消すだけで辞書データのサイズがかなり小さくなります。 v2.1.1以前のファームウェアでは書サイズ的にチェックは必須です。

漢字の読み仮名を削除

英辞郎の説明文には “企業{きぎょう}” のように漢字に読み仮名が振ってあります。この読み仮名を削除するオプションです。

画面に表示できる文字数もそれほど多くないので、削除するオプションを作ってみました。

人名、企業名、映画名の項目を削除

これは完全に個人的な主観なのですが、英語の本を読んでいて、これらの項目を検索することはないだろうという、独断と偏見で追加したオプションです。

好みでチェックをはずしてください。

非アルファベットで始まる語を削除

数字で始まる語や、”-able” のように、語尾の説明などは kobo の辞書機能では検索されないので、その項目を削除するオプションです。

特に理由がなければチェックを入れてください。

辞書ファイルのインストール

v2.0.x, v2.1.1 を選んだ場合 (Kobo.tgz) 

Kobo を PC につなげると KOBOeReader  というドライブが認識されます。(書籍データを入れるドライブです)

そのドライブの .kobo ディレクトリに Kobo.tgz をコピーします。

USBドライブの取り外しを行うと、アップデート処理が実行され、辞書がインストールされます。

※この方法では元に戻すには「工場出荷に戻す」操作が必要です

v2.1.4以降 を選んだ場合 (dicthtml.zip) 

Kobo を PC につなげると KOBOeReader  というドライブが認識されます。(書籍データを入れるドライブです)

そのドライブの .kobo\dict ディレクトリ (.kobo ではないので注意)に Kobo.tgz をコピーします。

USBドライブの取り外しを行うと、辞書がインストールされた状態になります。

dicthtml.zip の方式の場合は、ファームをいじらないのでこのファイルを消すだけで元に戻せます。安全ですので、v2.1.4 以降のファームをお使いの方はこちらの方法をお勧めします。

履歴

  • v1.1 (zip)  – 2012/12/11
    Kobo v2.1.4 以降の辞書形式に対応。バグ対応。
  • v1.0.1(zip)  – 2012/09/13
    DLL同梱版。
  • v1.0  – 2012/09/11
    初リリース。DLLが足りず動作せず。

 

英辞郎コンバータ for kobo v1.1 リリース

—–12/12/29 追記ここから—–

ダウンロードページを用意しました。

今後はこちらから最新がダウンロードできます。

—–12/12/29 追記ここまで—–

非常に遅くなってしまったのですが、英辞郎コンバータをアップデートしました。

変更点は以下の2つです。

  • 英辞郎のデータによっては一部の単語が登録されないことがある問題を修正
  • ファームを書き換えない方式 (.kobo/dict/dicthtml.zip) に対応

1つめは渡辺真さんに指摘いただいたバグの修正です。特定の単語が入っていると辞書ファイルが小さくなってしまうというバグを直しました。(遅くなってすいません >渡辺さん)

2つ目は、kobo の F/W v2.1.4 以降での新しい方式に対応しました。v2.1.4 以降では、内蔵ドライブの .kobo\dict\ ディレクトリに辞書を置くだけで認識してくれるようになりました。v2.1.3 まではファームウェアを書き換える必要がありましたが、この機能のおかげで、zip ファイルを置くだけで英辞郎が使えるようになります。

v1.1 を起動すると以下のような画面になります。


v1.1 の画面

v1.0 から変わった点は、kobo の F/W version を選択できるようになったことです。

「v2.0.x」 や 「v2.1.1」 を選んだ場合、Kobo.tgz というファイルが作られます。これは今まで同様、ファームを書き換えることで対応する方法です。Kobo を PC につなぐと見える KOBOeReader ドライブの .kobo ディレクトリにコピーし、接続を解除すると自動でアップデートが行われます。
※この方式では元に戻すには「工場出荷に戻す」操作が必要です

「v2.1.4」 を選択すると、dicthtml.zip というファイルで辞書ファイルが作られます。このファイルを .kobo\dict (.koboではないので注意) にコピーすると英英辞書の代わりに英辞郎が使えるようになります。

dicthtml.zip の方式の場合は、ファームをいじらないのでこのファイルを消すだけで元に戻せます。安全ですので、v2.1.4 以降のファームをお使いの方はこちらの方法をお勧めします。

 

またまた駆け足で手抜き説明ですいません。

個人的な事情なのですが引越しをしまして、なかなか時間がとれず対応が遅くなってしまいました。これから少し時間が取れやすくなるのでボチボチいろいろいじっていこうと思います。