kobo touch のUART

今回も kobo Touch ネタです。

前回、蓋を開けた時に基板上にUART用端子らしきものがあったのですが、複数あったのでどれが i.MX508 につながっているか調べてみました。

結果的には、以下の写真の J5 が i.MX508のUARTにつながっているようです。

i.MX508のUART端子
i.MX508 の UART 端子

上記写真では、下から順に、VCC(3.3V)、TX、RX、GNDの順になっています。

起動時の波形をロジアナで調べた結果がこちら。

UARTの波形
UARTの波形 (クリックで拡大)

茶色がRX、赤がTXにつながっています。

ロジアナのシリアル解析機能を使ってデコードすると、”U-Boot 2009.08-dirty-svn” という文字列が出力されていることがわかります。(画像の緑色の部分)

また、波形からレートは 115200bps, 8bit, パリティなしであることもわかりました。

ピンがわかったので、次回はUSBシリアルをつなげてログをとってみようと思います。

 

実はこの情報、つい先日 2ch に公開されていました。ひと足遅かった!ちょっと悔しい。(^^;

 

kobo touch 分解

おととい買ったばかりのkobo Touchですが、ひと通り動作確認した後に分解してみました。

kobo touch 分解
表面 (クリックで大サイズ 約1MB)

右下のCPU近辺をちょっと細かく見ていきます。

 CPU近辺
右下 (クリックで大サイズ 約1MB)

うえににある一番大きいチップが i.MX508 (MCIMX508CVM8B)のようです。

その下の黒いものが SDRAM (SAMSUNG K4X2G323PC – 256MB) です。

その下の小さいチップは MSP430 F2272 ぽいです。マイコンで何かを制御しているようです。

左に microSD スロットがあります。この microSD を交換することで大容量化できるそうです。

他にも、自分で後々見るためにアップでとったものもあるので置いておきます。サイズが大きいのと回線が細いので注意。

 

端子っぽいものは3つ。

端子その1 (UART??)
端子その1 (UART??)

TX, RX と書かれていることから UART と思われます。シルクに書いてあるなんて親切ですね。

ただ、すぐ下に MSP430 があるのでこのマイコンのUARTではないかと思います。

端子 その2 (UART2??)
端子 その2 (UART???)

こちらにも UART らしき端子が。こちらの TX 端子を追いかけてみると、近くのMSP430につながっていたので、こちらもマイコン用のUARTのようです。

端子その2
端子 その3

こちらはシルクが印刷されていません。これが i.MX508用の UART でしょうか。あとで調べてみようと思います。

 

ついでにウラ面も撮ってみました。

ウラ面
ウラ面 (クリックで大サイズ約1MB)

 

microSD 端子と microUSB 端子、リセットスイッチがあります。

microSDスロットあったんですね。分解して初めて知りました (^^;

ちょっと不思議だったのが、周囲にある白い部品です。LEDみたいだったのではじめはバックライト??と思ったんですが、この機器にはバックライトないんですよね。

シルクではD???と、Q???なので、ダイオード(LED??)とトランジスタ(フォトトランジスタ??)のようです。それぞれ外に向いてついています。

タッチ位置の検出用なのかなぁ。ちょっとよくわかりません。

 

今回はとりあえずここまで。

kobo touch 買っちゃいました

久しぶりのエントリです。最近特にネタがなかったのでだいぶ間が開いてしまいました。

さて、今回のおもちゃはこれです。

kobo買いました
kobo Touch 買いました

いろいろと悪い評価が多いこの商品ですが、中身が Linux らしく、カスタムファームウェアも出ているなど、おもちゃとしてはかなり面白そうなので買ってみました。

電源を切っても表示が残る電子ペーパーの特性を使って、kobo のロゴが表示された状態で梱包されていました。

電子ペーパーの機器は前から興味があり、Kindle や Cover story basic などチェックしてたんですが買うまでに至らず・・・。初めての電子ペーパー機器になりました。

さて、ちょっと触った感じでの感想です。

前情報では最初のアクティベーションに色々と問題があるとのことだったので、ちょっと覚悟していたのですが、なんの問題もなく、あっけないくらいすんなりアクティベーションできました。

だいぶ叩かれたので対応されたのかもしれません。今から使う人はあまり苦労せずに使えるのではないでしょうか。

とりあえず、デフォルトで kobo Touch にダウンロードされる「銀河鉄道の夜」を表示させてみました。

銀河鉄道の夜 (モリサワ リュウミン)
銀河鉄道の夜 (モリサワ リュウミン)

こんな感じで文字数的に丁度いい大きさで表示させてみました。デフォルトではモリサワ リュウミンで表示されます。

拡大

全体的にちょっと薄めですかね? ちょっとルビがかすれて正直見にくいです。

電子ペーパーはもっと精細なイメージがあったのですが、思っていたよりは荒かったです。

ゴシックにすればちょっとは見やすくなるかなと思ってフォントを変更したのがこちら。

銀河鉄道の夜 (モリサワ ゴシック)
銀河鉄道の夜 (モリサワ ゴシック)

文字の大きさは同じです。 

ゴシックでもルビはやや薄めですが、個人的にはこちらのほうが見やすいです。

フォントの大きさはそのままに、文字の濃さ(中間色の部分)を変えられると見やすくなると思うんですけどね。

epub 形式の本しか試してませんが、ページ送りはまあまあのスピードですね。別の電子ペーパー機器を使ったことが無いので比較はできないのですが、まぁ使える速度かなという感じでしょうか。

まだ今日届いて開けたてなので、これから色々といじってみようと思います。

オリジナルブートアニメ

今回は完全に自己満足のためのエントリです。

最近 FT701W 絡みで、ブートアニメーションの話題が上がっていたので、私も作ってみました。

 

 

知る人ぞ知る、MSX の起動画面です。(正確には MSX2+ ですね)

MSX はパソコン少年だった頃にハマったマシンです。えぇ、私の青春です。(年がバレる^^)

欲しい人はいないと思いますが、一応、置いておきます。

FT701W の /data/local/ に置いてください。多分 root 権限は不要と思います。

 

ネットの動画からタイミングを調べたり、エミュレータで文字を表示させて切り出したりして作りました。

個人的には、この TV 風な効果が気に入ってます。

 

ドットピッチの粗いテレビに、細い文字を表示しているので、白い縦線のはずなのにエッジに色がついて見えるんですよねー。

これは opemMSX というエミュレータのエフェクトに感動して自分で真似てみたものです。

 

せっかくなので、テレビ風に変換する imagemagick のコマンドラインを紹介します。

2倍に拡大して、テレビ風エフェクトをかけます。テレビ風に見せるために、赤プレーンだけ左に 1 ドットずらして、弱い blur をかけています。

$ convert FROM.png -scale 200% \( -clone 0 -channel BG -fx 0 -channel RGB -roll -1+0 \) \( -clone 0 -channel R -fx 0 -channel RGB \) -delete 0 -compose plus -composite -resize 400%x400% -blur 1 -resize 25%x25% TO.png

元々は 320×240 の画像でアニメを作り、最後にまとめてこのエフェクトをかけて 640×480 に変換しました。

 

このアニメだとなつかしくてついつい見入ってしまって、遅い Android の起動も気にならないです。(私だけでしょうけど ^^;) 

FT701Wに外部GPSアンテナを接続

今回の FT701W ネタは趣きを変えて、ハードウェア方面から攻めてみます。

FT701W は GPS の感度がよろしくないので、試しに外部アンテナをつなげてみようと思います。

 

ということでまずは分解です。 

2ch に、開ける際に必要なツメの位置の写真や、丁寧に開け方まで書かれていたので、苦労せず開けることが出来ました。先人の方々に感謝です。

FT701Wむいちゃいました
FT701Wむいちゃいました

パッと見て、バッテリーの大きさに驚きました。上半分は右から左までバッテリーです。連続稼働時間が長いのも納得です。

さて、今回のターゲットは GPS アンテナです。上の写真では左上、本体を正面から見た場合は、カメラの右側に GPS アンテナが配置されています。

GPSアンテナ
GPSアンテナ

GPSのパッチアンテナです。だいぶ小さなアンテナですね。傷のように削った後がありますが、おそらく1つ1つ測定しながら削って微調整してるのでしょう。手間がかかってます。

これを取り外して、外部アンテナを接続してみます。

GPS のアンテナには、電源を必要としないパッシブアンテナと、電源を供給してアンテナに内蔵されたアンプで増幅して出力するアクティブアンテナというものがあるそうです。

内蔵のアンテナはパッシブアンテナですが、大抵入手できる外部アンテナは電源の供給が必要なアクティブアンテナなので、どうにかして電源を供給する必要があります。

電源を供給する方法はこちらのサイトを参考にしました。 

また、外部GPSアンテナは switch science から購入しました。 

買った後で気づいたのですが、千石電商でもケーブルが長いGPSアンテナを売っているようですね。

でその他もろもろの部品を集めて作ったのがこれ。

アンテナ線に給電
 GPSアンテナに給電

GPSアンテナがSMAコネクタなので、SMAのジャックにコイル(約90nH)とセラミックコンデンサ(10pF)をはんだづけしました。

SMAジャックは秋月で150円、セラミックコンデンサも秋月で10円、コイルは鈴商で30円でした。

赤と黒のコードは電池ボックスにつながっていて 3V を加えます。今回は実験なので本体から電源を取らず、電池で給電することにしました。

内蔵アンテナと交換した全体図がこちら。

外部アンテナを接続! 

ハードウェアも素人なのですが、高周波になるとそれこそド素人なのでこれでいいのかわかりませんが、とりあえず見よう見まねで試してみました。

で、結果はこんな感じになりました。

内蔵アンテナ
内蔵アンテナ

外部アンテナ
外部アンテナ 

うーん。一応、全体的に受信レベルは上がっているようですので、効果はあったようです。

ただ、劇的に改善されるのかなと思っていたんですけど、思ったよりは効果が薄かったような?? まぁ、素人が作ったからこんなものかもしれないですが。

特にナビに使う予定はないんですが、とりあえず満足しました。(^^)