GW-CF54G ドライバの状況まとめ

正常動作しないと思っていた 3 桁機用のGW-CF54G ドライバですが、予期せず正常動作した方々がいらっしゃったので、私もいろいろいじった結果、正常動作させる条件が分かって来ました。

現在、正常動作が報告されている機種は以下のとおりです。

SL-C760では、素の状態に本ドライバをインストールすると先日のブログのような制限が発生しますが、先にシャープ製の CF-GW11X ドライバをインストールしておくと、正常動作するようです。

ただ、ここで注意するのはインストールの順番です。必ず、以下の順番でインストールしてください
すでに本ドライバがインストールされているときはアンインストールしてから、以下の順番でインストールし直してください。

  1. シャープ製 CF-GW11X ドライバ
  2. 本ドライバ

理由は、/etc/pcmcia/wlan-ng の修正がバッティングするためです。
本ドライバは、インストール時の上記ファイルを修正しますが、シャープ製ドライバはこのファイルを上書きしてしまうため、修正が消されてしまうためです。

同様の理由で、アンインストールの順番もインストールとは逆順で行わないと /etc/pcmcia/wlan-ng ファイルがオリジナルに戻らない可能性があります。

どうして CF-GW11X ドライバをインストールすると正常動作するのかはまだ分かっていませんが、可能であれば、本ドライバ単独のインストールで正常動作するように変更する予定です。

また、自分へのメモも兼ねて現在の制限事項をまとめて置きます。

  • 3桁機用
    • SL-C700では動作せず
    • 自動接続では接続できない
    • SL-C760 (SL-C750も同様?)では先にシャープ製 GW-CF11X ドライバを入れる必要がある
    • 接続中のサスペンド・レジュームの自動再接続ができない
    • インターネット接続設定アシスト非対応
  • 4桁機用
    • 接続中のサスペンド・レジュームの自動再接続ができない
    • 自動接続時に複数の設定にチェックが入っていると接続に時間がかかる
    • インターネット接続設定アシスト非対応
    • (検証中)本ドライバアンインストール後にGW-CF11Xドライバがインストールできない??

ぼちぼち修正していきます。

GW-CF54G ドライバ更新 & 3桁機対応状況

GW-CF54Gドライバを更新しました。
現在、3桁機対応がちょっと行き詰まったので、現時点の3桁機用スナップショットも公開します。(→ ダウンロードページへ)

4桁機用の修正内容は以下の2点です。

  • ANY接続対応
  • クオリティに対応

ANY接続はだいぶ前から修正方法が分かっていたのですが、3桁機対応に合わせて公開しようと思っていたため、公開が遅くなってしまい、すいません。

クオリティは対応する必要がないことは neso 様に調べていただいていたのですが、libertas のコードを見たところ、簡単に移植できそうだったので対応してしまいました (^^;

現時点で認識している問題は以下の1点のみになりました。こちらはまだ調査中です。

  • サスペンド/レジュームで自動再接続できない

さて、今回の目玉(?)は、3桁機対応のスナップショット版公開です。
初めに断っておきますが、完全動作はしません。大きな制限付きである程度動作するレベルです。

3桁機でも一応繋がった??
3桁機でも接続?? 

とりあえず、アクセスポイントの接続まではうまくいくようになりました。
Linux的にはちゃんと通信もできることは確認しています。

ただ、以下の制限があります。

  • 電波強度が0と認識
    → タスクバーに「電波が弱くなっています」と表示されるのが邪魔
  • なぜかNetFrontでWeb閲覧ができない。(OperaではOK)

特に、前者が常用には厳しい制限となります。
メッセージ表示中はタスク切り替え用のアイコンが隠されてしまうため、かなり邪魔です。

 

邪魔なメッセージ
邪魔なメッセージ

 

wlanctl-ng で電波強度取得ができるようなので、対応してみたりもしたのですが、どうしても電波強度 0 のまま。
うーん、どうやって電波強度を取得しているんだろう・・・。

あ、そうそう、写真を見て、あれ?と思われた方もいるかもしれませんが、結局 SL-C760 をオークションで買ってしまいました ^^;
買ってみて分かったんですが、表向きは4桁機とほとんど一緒ですが、Linuxシステムのレベルではちょこちょこ違いがありますね。
これでは実機を持っていないと開発できませんでした・・・。

とりあえず、現状報告でした (^^)

qgmap 0.1.3 リリース

久しぶりに qgmap をリリースします。(→ダウンロードページへ)

今回の修正点は以下の2つです。

  • ダブルタップでセンタリング (sugarware様ご要望)
  • 地図画像のガンマ補正 (青嵐様ご要望)

他にも tattsu 様からPHS位置取得の精度向上のパッチを頂いていたのですが、外を回ってテストをする時間がなくて、今回は見送らせていただきました。

ダブルタップの方は結構前になってしまいますが、sugarware様から頂いたご要望です。大変お待たせしました。
ちょっと遊び心で本物の GoogleMaps のセンタリングのようにスクロールしながらタップした位置に移動します。
ただ、Qtopiaの仕様(?)か、ダブルタップと認識されにくく、ちょっとコツが要るようです。
ダブルクリックよりは気持ちゆっくり目に、「ポン、ポン」とタップすると認識されやすい気がします。

2つ目は、青嵐様ご要望のガンマ補正機能です。こちらは重くなりそうだなと思いながらも調べていると、GoogleMaps の PNG 画像は 8bit パレットなので、パレットを変更してしまえば画素をいじること無く簡単に色を変えられることに気づき、実装してしまいました。

設定は、左上のアイコンから

 メニュー

「Gamma」を選択します。(ようやく2つ目のアイテムが追加されてメニューらしくなりました^^;)

すると、ガンマ補正のダイアログが表示されます。

ガンマ補正

スライダで補正値を変更すると、後ろの画像でプレビューすることができます。
「OK」を押せば設定が適用されます。もちろん次回起動時も反映されます。

個人的には、ガンマ補正値が 0.5 前後くらいが見やすいかなと思います。
屋外、屋内など、見る状況により変更するといいかもしれません。

改めて見てみると 0.1.2 をリリースしてからもう3週間も間が開いていたんですね・・・。
主にGW-CF54Gドライバの方を作業していたので間が開いてしまっていたのですが、少なくても1ヶ月に1回は更新したいですね。
まだまだ足りない機能がいっぱいあるので。

次はいよいよ GPS に手を出す予定です。いまのところは (^^;

GoogleMaps の制限回避 (GM_Lite)

09/11/07追記: 既に使用不可のため配布を停止しました。GmlMgrをご使用ください。

本業が昨日一段落したため、久々のブログ更新です。

今月入ったあたりから gm_lite で地図をダウンロードしようとすると、制限がかかってしまい、0byte の PNGファイルが大量に作成されてしまいます。

どうやら Spyware や Virus 等がアクセスすることが多いようで、そういった類を遮断するために Google が取った措置のようです。

地図がダウンロードできないのでは qgmap も使い物にならないので、とりあえず回避するために down_imgs.pl を修正してみました。
また、日本の地名にローマ字表記が追加される問題も修正してあります。

正式版は tera 様からリリースされると思いますので、とりあえずそれまでのつなぎとしてお使いください。

  •  down_imgs.pl.txt (09/11/07変更: 使用不可のため配布停止。GmlMgrをご使用ください)

ファイル名を down_imgs.pl に変更し、gm_lite の bin/down_imgs.pl と差し替えてください。

 使い方は今までの down_imgs.pl と同じです。

GW-CF54G ドライバの状況 問題点/制限事項

GW-CF54Gドライバの現在分かっている問題点を上げてみます。

  • LinkQuality が常に 0
    → 電波強度が取れず、常に青アイコン
  • レジューム後の自動再接続ができない
  • ANY接続できない
    → 既に修正方法は分かっている

特に、LinkQuality が 0 なので接続できたときは常に青アイコンで表示されている可能性があります。
ソースを見てみたところ、Link Quality が 0 固定で代入されているようです。うーん、どう対応しよう。

自動再接続は、ドライバではなく、初期化スクリプトの問題なのでおそらく対応できると思います。

今週は本業がいそがしく、なかなか時間が取れないため、3桁機対応も含めまだ修正に手をつけることができていません。
のんびりとお待ち頂ければと思います。