RaspberryPiで据置型MP3プレーヤを作る(妄想)

ずっと前に買って以来、全く使われていなかった Raspberry Pi を使って MP3 プレーヤを作ってみようと妄想中。

きっかけは 日経Linux 2013年9月号 に載っていた、Raspberry Pi と 秋月電子USB DAC キットを使ったミュージックサーバの記事でした。

秋月の USBDAC は安いのに音がいいと好評らしく、これを使って家で使える MP3 プレーヤを作れないか考えてます。

妄想としてはこんな感じ。

mp3プレーヤの構想

  • 音楽はUSBメモリに入れる
  • 音楽はUSBDAC経由でアナログ出力する
  • USB のリモコン受光器も繋げておいて、赤外線リモコンで操作を行う
  • 再生曲などの表示はバックライト付きLCDか、OLEDで行う

常用できるものを作りたいので、とりあえず家電っぽく使えるのを目指したいと思います。
AirPlay とかもやってみたいけど、まずは欲張らずに基本機能を作ります。

表示部は LCD より OLED が使いたいな。緑色のOLEDは蛍光表示管みたいでかっこいいし。使うなら Strawberry Linuxグラフィック有機ELモジュール が良さそう。

赤外線リモコン部にはビットトレードワンの USB接続 赤外線リモコン キット を使う予定。
これはリモコン受信だけじゃなくて送信もできるスグレモノで、HID デバイスとして認識され、リモコン操作がキー入力として扱えるみたい。
USB PICを使ってて、ソースコードも公開されていて改造もできてしまうらしい。太っ腹。
うまく作れば、このモジュールだけ別電源にしておいて、電源ON/OFF制御をさせることもできちゃうかも。

 

久しぶりにビットトレードワン覗いたら電流帰還式ポータブルヘッドフォンアンプなんて発売してたんだ・・・。据置型の方すごく評判いいみたいで気になってたんだよな。くそー欲しいじゃないか。

koboにシリアル端子を増設

以前 kobo touch にUSBシリアルを繋げるKobo 用のシリアルコネクタ作成という記事を書きましたが、kobo glo では後ろに E-ink パネルがあって治具が貫通せず、この方法が使えなかったためコネクタを追加することにしました。

普段使いもしている端末なので、ケースにバリバリ穴を開けて線を引き出すというのではなく、外観を損なわないような方法を考えました。

コネクタの位置ですが、microUSB 端子の横に隙間がありそうだったのでそこに追加しました。

130706-glo-uart
端子の位置と配線図

 

端子はICソケットの丸ピンタイプ(秋月電子へのリンク)の足を切ったものを使用し、ホットボンドで固定しています。

ちょっと汚いですが拡大するとこんなかんじです。

130706-glo-uart2

プラグの方は丸ピンのIC連結ソケット(秋月へのリンク)を使いました。

130706-uart-pin

接続するとこんなかんじです。

130706-glo-connection

筐体がそこそこ厚みがあるのでがあるのでピンの長さが足りるか心配でしたが、ギリギリ届いているようで、差し込んだ時にクリック感(?)があり、しっかりホールドされます。

逆向きに挿せてしまうので、向きを覚えて置かないといけないのが難点です。

5ピン分の幅を使って、2番めのピンを切り落として逆には挿さらないようにしたほうが良かったかもしれません。

 

外観はこんな感じです。

130706-glo-hole

穴を開けただけなので、注意してみない限りほとんど目立ちません。個人的に大満足の出来です。

 

ケーブルの先はこんな感じになっています。

130706-uart-usb

適当に余っていたケースに入れたのでかなりスカスカです。

シリアル変換には前回同様、秋月のFT232RL USBシリアル変換モジュールを使ってます。今見たらキットも出てるんですね。ピンヘッダを自分でハンダ付けするだけで150円引きはお得です。

やはりケースに入れるとぞんざいに扱えるのでいいですね。むき出しだと常にショートしないか気にしないといけないので、精神的に煩わしいです。

 

ついでに Touch の方もやってみました。

130706-touch-connection

 

これで裏蓋を開けなくても手軽にデバッグできるようになりました。touch と glo を行き来するのもケーブルの差し替えで済むのラクチンです。

 

Fusion PCB の基板到着

前にFusin PCBに発注していた基板が届きました。

基板届きました 

単純なピッチ変換基板とはいえ、自分で作った基板が出来上がると嬉しいものです。

ユニバーサル基板にしたんですが、ランドがちょっと小さかったかな? もう少し大きい方が 良かったかもしれません。

気になっていたハーフピッチのスルーホール部分もとりあえず見た目は大丈夫そうです。穴のサイズが合っているか実際のモノを挿してみないと分からないですが。

 

Fusion PCBでは基板ができた後に導通してるかやショートしてないかなどのチェックをしてくれます。 基板横のマジック線がチェックの印です。

今回はケチって無料の半分だけチェック(全部チェックは+$10)にしたんですが、全部チェックしてくれたようです。また、10枚注文していたのですが、11枚届きました。結構良心的です。 

念の為基板をチェックしてみると・・ 

ハーフピッチのスルーホール部分がショートしていたらしく、2枚だけカッターで修正した後がありました。

きっとハンダメッキしたときにブリッジしてしまったのだと思います。

ハーフピッチのスルーホールを注文するときは、お金をかけても100%チェックにしたほうがいいかもしれません。もしくは自分でチェック&修正が必要です。

最後に、注文してから届くまでの履歴を残しておきます。

  • 2012/3/21 ガーバーデータ送付
  • 2012/3/23 Processing へステータス変更の通知
  • 2012/3/23 In production へステータス変更の通知
  • 2012/3/23 ガーバー送付時のメールのリプライの形で、「デザインに問題がなければ 4-6 営業日で発送できる」と連絡
  • 2012/3/26 Shipped へステータス変更の通知
  • 2012/3/27 Traceable へステータス変更の通知 トラッキング番号が付与されたが、まだ追跡は不可
  • 2012/3/28 夜 まだトレースできず
  • 2012/3/29 朝 トレースできるようになった

トレース結果 

  • 2012/03/27 15:52 引受 (HONG KONG)
  • 2012/03/29 15:36 国際交換支店から発送 (HONG KONG)
  • 2012/03/30 12:17 国際交換支店に到着 (成田)
  • 2012/03/31 9:00 通関手続中 (成田)
  • 2012/03/31 9:58 国際交換支店から発送 (成田)
  • 2012/04/01 3:27 到着  ○○支店
  • 2012/04/01 16:58 お届け先にお届け済み

土曜日も通関手続きってやってくれるんですね。

おかげで 2 週間かからずに届きました。たぶん早いほうだと思います。

Fusion PCBで基板発注

友人に頼まれてピッチ変換基板を作ることになったので、その記録を書いておこうと思います。

個人でも安価に試作基板を作ってくれるサービスとしてブルガリアの会社 OLIMEX が有名ですが、今回は中国の Fusion PCB に頼んでみました。

 簡単に比較すると以下のような感じです。

Olimex

  • 値段:
    • 160mm x100mm 両面 €30.00 (1〜4枚の価格) + 送料 €5.50
      (€1 = 109.3 円換算で 3877円/1枚)
  • 最小枚数: 1 枚
  • 最小パターン幅: 8mil
  • 最小パターン間隔: 8mil
  • 最小アニュラリング幅: 8mil
  • 最小シルク幅: 10mil

Fusion PCB

  • 値段: 
    • 50mm x 50mm x 10枚 $9.9 + 送料 $4.1
      ($1 = 82.8円換算で 1159円/10枚)
    • 100mm x 100mm x 10枚 $24.9 + 送料 $8.1
      ($1 = 82.8円換算で 2732円/10枚)
    • 150mm x 100mm x 10枚 $69.9 + 送料 $0  ($50以上で送料無料)
      ($1 = 82.8円換算で 5788円/10枚)
  • 最小枚数: 10 枚
  • 最小パターン幅: 6mil
  • 最小パターン間隔: 6mil
  • 最小アニュラリング幅: 6mil
  • 最小シルク幅: 4mil

OLIMEX でも十分安かったのですが、Fusion PCB では基板 10 枚でこのお値段! 50mm x 50mm に収まってしまえば、1枚 120 円程度で作れてしまいます。

しかも、Olimex よりも詳細なパターンが作成できますし、追加料金無しでウラ面のシルクも可能です。

今回は1.27 mmピッチ(ハーフピッチ)の DIP (表面実装ではなく、ピン形状)から 2.54mm ピッチへの変換だったのですが、ハーフピッチのホールが 0.7mm とすると、

Olimexでは

  • ピン穴 0.7mm (27.56mil) + アニュラリング 8mil × 2 + パターン間最小間隔 10mil
    = 53.56mil

 となり、ハーフピッチのピン間隔の 1.27mm(50mil) に収まりません。

fusion PCB では

  • ピン穴 0.7mm (27.56mil) + アニュラリング 6mil × 2 + パターン間最小間隔 6mil
    = 45.56mil

なので、3mil ほど余裕があります。 

というわけで、EAGLE で適当に基板をでっち上げてみました。

ピッチ変換基板のガーバーデータ
ピッチ変換基板のガーバーデータ

ピッチ変換だけではもったいないので、空いている領域をスルーホールのユニバーサル基板にしてみました。

EAGLE は今回初めて使ったのですが、結構操作性にクセがあり慣れるまでイライラします。とはいえ、Linux でも動いてくれるのは非常にありがたいです。

上記のガーバーデータの確認には、gerbv というビューワーを使いました。Ubuntu のパッケージに存在するので、apt-get install gerbv ですぐ使えます。

最近ではこういう用途でも Linux 上で完結できるんですね。素晴らしい。便利になったものです。

Fusion PCB への注文は以下のサイトが参考になりました。

大まかに以下のような流れになります。

  1. Fusion PCBのサイトで基板サイズなどを指定してサービスを購入
    ここでオーダー番号が発行される。
  2. シルクにオーダー番号を入れて、ガーバーデータを作成
  3. ガーバーデータを圧縮し、オーダー番号と共にメールで送信

シルクにオーダー番号を入れると処理が早くなるそうです。必須というニュアンスではなかったので、入れなくても処理してくれそうですが、今回は念の為入れておきました。

3/20 に注文したので届くのは 4月上旬かな? どんな出来になるか楽しみです。