簿記3級を受けてみました

脈絡もなく日商簿記3級を受けてみました。
コロナウイルスで騒ぎになっている中、わざわざ2月の3連休の真ん中の2/23(日)を潰して受けてきました。
結果はまだですが、エンジニアから見た簿記という観点で、勉強して思ったところ、感じたことを書いてみようと思います。

受験の目的は特になくて、なんとなくビジネスでのお金の流れがわかるかなーとか、決算書が読めるようになるかなーとか、最近資格取ってないから何か取ってみようかなーとか、そんな感じで気楽に受けることに決めました。

受験料が2,850円と安く、取れなくてもあまり痛くないですし。

買ったテキスト&予想模試

私は、テキストを1冊買って練習問題を初めから最後まで通して解くというのを2周し、4回分の予想問題を解いて試験に挑みました。

買ったテキストと予想問題は以下のものです。

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勉強は正月休みから初めたので約2ヶ月。毎日はできなかったので土日にまとめて勉強しました。

テキストの内容はほどよく丁寧に解説が書かれていて分かりやすかったです。覚える量が多いので、わかりやすいからと言って簡単ではないのですが。

簿記試験の会場でもこのテキストを使って復習している人をよく見かけました。人気があるのかもしれません。

問題集を買うか予想模試を買うか迷ったのですが、あまり時間がなかったということもあり、問題集で完璧に仕上げるよりも、予想模試で効率よく本番に出やすい問題を解けるようにと模試を買いました。

勉強の仕方は・・・検索すれば大量に出てくるので改めて書く必要はないでしょう。

勉強していて思ったこと

半分グチなのですが、勉強していてとにかく面白くない(笑)。まぁ、元々経理や細かい計算が好きなわけではなかったということもありますが、とにかく苦痛でした。

仕分日計表とか精算表とか、そんなのコンピュータに任せればいいじゃんと何度思ったことか・・・。「転記ミスを防ぐために」って今どきExcel なり勘定奉行なりがやってくれるので、転記ミス自体が発生ないわけで・・・。全部とは言いませんが、半分くらいはコンピュータに任せられる作業だなと。

財務諸表を作る章のあたりまで進む頃にはだいぶ意識が変わってきましたが、半分くらいまではなんて前時代的な資格なんだと思っていました。

だって、仕分けや決算整理は人間がやらなくちゃいけない仕事だけど、それ以外の帳簿の作成は機械的な作業なので全部ソフトで作れるもん。Excel 関数やマクロで一発でしょ。なんでこの令和の時代にいちいち電卓叩いて計算ミスを探し出さなくちゃいけないのよ。しかも大抵精算表の貸し方と借り方の金額合わないし。

そうか、きっとこれは算数のテストなんだ。大人になったら筆算で足し算とか掛け算なんかしないけど、原理を知らないと使いこなせないから、基礎として筆算をやらせているんだ。電卓やスマホがある今でも小学校じゃ九九を覚えさせるしな。これはそういう修行なんだな。

・・・・と覚えることが多くて全然覚えられない自分を棚に上げ、ブツブツ悪態つきながら勉強してました。

 

ただ、悪いことばかりではなく、ためになったこともあります。(あたりまえだ)

勘定項目の移り変わりから、元々のお金(資金)がどういうふうに姿を変えながらお金(利益)に戻るのかというのがイメージできたことです。

最初は資本金(資本:B/S)として当座預金(資産:B/S)が原資としてあって、それで商品を仕入れ(費用:P/L)、商品を売上げ(利益:P/L)る。決算で売上(利益:P/L)から売上原価(費用:P/L)や諸々費用が引かれて残ったのが当期純利益(利益:P/L)。当基準利益は前年の繰越利益余剰金(資本:B/S)に加算されることで繰越利益余剰金(資本:B/S)に戻る。といった一連のサイクルです。

あとは、全ての取引を最小単位まで分解すると、何かを減らして、何かを増やす(等価交換)に帰着する。というところがよくできた仕組みになっていて、興味深かったです。

電卓は簿記用に買いましょう

話は少し飛びますが、電卓は絶対に簿記試験用に購入したほうが良いと感じました。

元々 1000円位の小さい電卓を持っていて特に不満なく使っていたのですが、色々なサイトで専用の電卓を買うべし!と書かれていたのでものは試しと変えたところ、とても快適で、気づかなかっただけで小さいストレスが多かったんだなと感じました。

簿記試験は電卓を叩く量が半端ないので、以下の点をクリアした電卓を買うと良いと思います。

  • 端を叩いてもグラグラせず安定している
  • 滑り止めがついている
  • 指に対してキーがそれなりに大きい
  • 表示部は10桁あれば安心 (会計用以外は8桁のものが多いです)

私が最初に使っていたものと買ったものは以下です。

並べてみるとこんな感じです。

左が元々使っていた Canonの LS-80TU-WH で、右が簿記用に買った Canon の LS-122TUG です。

色々なサイトで会計用電卓として安くて良い電卓として紹介されているのは、Canon の HS-1220TUG なのですが、実際に売り場で見比べてみたところ、ちょっと大きかったのと、こっちのほうが値段が安かったのでこちらにしました。

後ろ見て貰えればわかるのですが、白い方の LS-80TU-WH は後ろが丸みを帯びており、そのせいで 1, 4, 7 などの端のキーを押すと、押し方によっては反対側が浮いてしまいます。

また、写真では滑り止めにゴムシールを貼っていますが、元々滑り止めがついておらず、キーを打つたびに少しずつずれていっていました。

右の LS-122TUG は下部の2箇所のみではありますがゴム足がついており、滑ることなく快適にキーを打つことができます。

キーも大きくなり打ち間違えをしなくなったのも買い替えてよかった点です。

試験会場で思ったこと

私が買った模擬試験の本には、「試験開始の1時間前に会場入りしましょう」と書かれていたのですが、私が受けた会場(商業高校)は 30 分前にならないと開場しませんでした。現地到着は30分前で十分だと思います。

受験生は、年齢は高校生から白髪のおじさんまで幅広かったです。若い人ばかりでおっさんが一人浮いてしまったらどうしようとか思っていたのですが、杞憂に終わり安心しました。ただ、半分くらいは10〜20代で、若い人が多い印象でした。男女比率は、男:女 = 4:6 くらいで女性が多かった気がします。

試験中は他の人の電卓を叩く音が鳴り響くのですが、私の教室には一人猛者がいまして、すごい速さですごい音を出しながら電卓を叩いている人がいて、その音に圧倒されてしまいました。絶対簿記3級の実力じゃねーだろ、お前プロだろ。

驚いたのは、試験が終わって会場を出ると、門のところで大原学園専門学校の人が回答を配っていたことです。え?早すぎじゃね?試験終わったばっかりなんだけど?問題漏れてるの?とか思ってしまいました。

印刷されていたのは1問目だけでしたが、ネットで調べると専門学校や資格系スクール各所から、試験終了直後に回答が公開されていたのは驚きました。

問題は持ち帰り可能なので、さっさと問題もって途中退出して講師陣が解くんでしょうね。あまりの速さに驚きました。

結果は・・・?

問題用紙と計算用紙は持って帰れるので、一応全ての回答を書き写していたので、前述の公開回答を見ながら自己採点してみました。

結果は・・・・

一応合格の点は取れていそうです。

なにか書き間違いとか、字が汚くて読めないとか(ありそう)で点数にならないものもあるかもしれないので予断は許さないですが、3/13に結果が公開されるようなので発表されたら、お知らせします。

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