スペカ v14j, v18k での GW-CF54G ドライバ

スペカの最新版が公開されたことを前のエントリで書きましたが、kaz 様から最新スペカではGW-CF54Gドライバが使えない(というか、フリーズする)とのご報告を頂きました。

早速確認してみたところ、SL-C1000 (スペカ v18k)、 SL-C760 (スペカ v14j) 共にドライバをロードした時点で内部で致命的なエラーが発生するようです。表向きは何も認識されないような挙動になります。

そのため、GW-CF54Gドライバはスペカ v18k, v14j では動きません。v18j, v14i まででご使用ください。

詳しく原因を調べていないのですが、おそらく Wireless Extention のバージョン不一致による不正アクセスが発生したのではないかと思われます。

試しに別の無線LANカード (WLI2-CF-S11) を挿してみたところ、認識はするものの、挿入後LEDが消灯しないなど、挙動がおかしく、接続もできませんでした。
こちらもおそらく、GW-CF54Gドライバと同じような原因で不正アクセスになっているのではないかと思います。

・・・ということは、新スペカでは無線LAN全滅?? 誰か動いてる人いないかな?

GW-CF54G ドライバも、標準でインストールされている Prism系ドライバ(linux-wlan-ng)も、新しいカーネルをベースにビルドし直せば使えるようになるとは思います。

ビルドし直すなら wireless tools (iwconfig等)  も一緒に Wireless Extention v18 に対応したものに差し替えないといけないので、今回のスペカの変更はちょっと影響が大きそうです。

これらの問題さえクリアできれば、無線LANドライバをいじっている者にとっては魅力的な機能変更なんですけどね。

スペシャルカーネルがリリースされました

久しぶりにリリース以外のブログです。
最近、仕事や忘年会(^^;) 等で忙しくて、開発したりブログを書く時間がなくて、ほったらかしになっていました。

さて、12/25, 27 と tetsu さんのサイトで立て続けに新しいスペシャルカーネルが公開されていました。(v14j, v18k)

今までのカーネルと何が違うかというと、Wireless Extention が v18 まで上げられたこと。
これにより、3桁機でも iw_handler が使えるようになりました。

これがあれば GW-CF54G ドライバの3桁機対応ももっと楽だったのに・・・。

と思ったりもしますが (^^;  、ノーマルカーネルでも使えると言うのはマニアでない一般的な(?) Zaurus ユーザでも使えるということで、まぁ良かったのかなと。

それよりも意味がありそうなのは、Wireless Extention が v18 まで上がったことで、hostap ドライバがビルドできるようになったかもしれないことでしょうか。

hostap ドライバは、Prism 2/3 系の無線LANカード用のドライバで WPA 接続をサポートしたドライバです。今まで Zaurus では Prism 2/3 系の無線LANドライバしかなかったので、Zaurus で使える無線LANカードはすべて Prism 系と思って間違いないです。(GW-CF54G, WN-G54/CF は別ですが)

ということは、hostap ドライバが使えるようになれば Zaurus で使える全ての無線LANカードで WPA が使えるようになるかも・・・。

うーん、そうなったらすごいなぁ。誰かやってみる人いないかなぁ。(^^;

そろそろ qgmap も更新しないと・・・。

Google Maps のダウンロード制限回避 (GM_Lite) その3

新しいバージョンがリリースされています。新しいバージョンはダウンロードページへ。

GM_Lite のダウンロードスクリプトをさらに改造しました。
IO::Pipe エラーの発生を回避できるかもしれません。

この問題は rikimaru様、Matsu 様をはじめ、何人もの方の環境で発生している問題なのですが、私の環境では再現せず、今まで棚上げされていました。

そんな折、昨日、今日と Matsu 様が詳細のログをコメント投稿していただいたので、問題かもしれない点を見つけることができました。

直っているかどうかわかりませんが、試してみてください。

いつもどおり、down_imgs.pl にリネームして、GM_Lite の bin/down_imgs.pl と差し替えてください。

gnome-terminal で M+ ビットマップフォントを使う

 久しぶりに Zaurus 以外のネタです。

個人の好みで結構分かれると思いますが、 私は非アンチエイリアス表示が好きです。

アンチエイリアスがかかっているとパッと見は綺麗なのですが、仕事などで長時間パソコン画面をみるような状況だと、アンチエイリアス表示の方が疲れやすいように思います。(思い込みかもしれませんが・・)

また、疲れ目になってピントが合わなくなってきた時もビットマップフォントの方が見やすい気がします。

という流れで、読みやすいビットマップフォントとして以前から M+ フォント を使っていました。

しかし、最近のディストリビューションはアンチエイリアス表示がメインになり、ビットマップフォントが排除されてきています。

私のようにビットマップフォントを使いたい人がいないのか、ググっても「ビットマップを使わないようにする(強制アンチエイリアス)」ような情報はあるのですが、ビットマップを使えるようにするような情報はあまりありませんでした。

((ここまでが前フリです ^^;))

ということで、最近のディストリビューションでも M+ フォントを使えるように頑張ってみました。gnome-terminal で M+ フォントを使えるようにするのが目標です。

以下は Ubuntu 8.10 での設定方法ですが、最近のディストロでは大体同じだと思います。

1. unicode エンコードのM+フォントを用意する

いろいろ試行錯誤した所、GTK+2のフォント一覧にフォントを表示させるには、iso10646 のエンコード(文字コード)のフォントでなければいけないようです。

そこで M+ フォントを iso10646 エンコードに変換したものを作成しました。

unicode対応表を元に機械的に変換したものですので、著作権はオリジナル作者の COZ 様にあります。利用・再配布等は M+ フォントのライセンスにしたがってください。

上記ファイルを展開すると、mplus_?_??.pcf というフォントファイルが4種類展開されます。この pcf ファイルを ~/.fonts/ へコピーします。

2. fontconfig にビットマップフォントを認識させる

/etc/fonts/conf.d に fontconfig の設定ファイルが格納されています。ここに 70-no-bitmaps.conf というシンボリックリンクがあるので、これを削除して 70-yes-bitmaps.conf へのリンクを作成します。

$ sudo rm /etc/fonts/conf.d/70-no-bitmaps.conf
$ sudo ln -s ../conf.avail/70-yes-bitmaps.conf /etc/fonts/conf.d/

これで fontconfig がビットマップフォントを認識するようになります。

3. フォントキャッシュを更新

フォントキャッシュを更新します。

$ fc-cache -f ~/.fonts/

M+フォントが認識されているかは以下のコマンドで確認できます。

$ fc-list | grep M\+
M+gothic:style=Regular
M+gothic:style=Bold

4. アプリケーションを再起動

以上の設定をした後、アプリケーションを再起動すると M+gothic というフォントが使えるようになります。

手っ取り早くすべてのアプリに反映させるにはログインしなおしてください。

9ポイント以上の指定で 12px のフォントが、 8ポイント以下の指定で 10px のフォントが使用されるようです。

 

いろいろ試行錯誤して使えるようになったので、他にも設定をいじっている所があったかもしれません。
動かなかったらコメント頂ければと思います。

無線LANカードの高騰

私が GW-CF54G を買ったことを書いたのは10/22 のブログですが、Amazon の履歴を見直すと、実際に注文したのは 10/18 でした。

あの時は 1,580 円という破格だったのですが、あれから2ヶ月たち、改めて Amazon に行ってみると、GW-CF54G が 6,791円 (!) と、かなりの高値になっていました。
Amazon の在庫がなくなった為に、高い値段のお店が表示されるようになっただけだとは思いますが、あまりの高騰ぶりに少々ビックリです。

同じチップを使っている IODATA の WN-G54/CF は 3,382円 と、こちらの方が安いようです。
私は持っていないですが、GW-CF54G と同じように動作するようなので、今から購入を考えている方は WN-G54/CF を選ぶといいのではないでしょうか。

Amazon の現在の価格

格安の無線LANカードを zaurus で使えるようにすることで、選択肢がかなり狭くなっていた zaurus 通信環境にブレークスルーを起こしたかったんですが、カードがこう高いと、その意味も薄れてしまいます。あ、WPA 接続はいまだ大きな意味を持っていると思いますけども。

kakaku.com を見ると、安値で GW-CF54G を売っていたお店はことごとく品切れのようですが、それだけザウルスユーザがいたってことですよね。PLANEX は今回の出荷増の量を把握しているわけで、ニッチながらもそれだけの市場があることが分かったはず。できればこれからも zaurus でも使える製品を出してくれることを願うばかりです。

といっても、Zaurus の生産中止が正式に(?) 公表された現状では難しいかもしれないですけどね・・・。