Zaurus で Bluetooth + M-241

前のエントリでチラッと Bluetooth ドングルを買ったと書きましたが、Bluetooth 機器を扱うのが初めてだったので勝手が分からず、使えるようになるまで大変だったので、自分用メモとして使い方を書いておきます。

購入したBluetooth – USBドングルはリテールコム社の BIT-BTH11H です。期間限定で890円でした。私が検索した時点ではamazon内最安値でした。
Linux-PC はもちろん、4桁機 Zaurus でも問題なく使用できました。

Bluetoothドングル
Bluetoothドングル

まずいきなりつまづいたのが、bluez の入手でした。bluez のパッケージは何種類かあるようで、どれを入れれば良いのかさっぱりわからず・・・。

とりあえず、4桁機でBluetoothを使う記事の多くで使われていた、bluez_zaurus_2.12_2.4.20_alpha4_arm.ipk を探してみましたが、リンク先のOESF の掲示板からは登録ユーザ以外はダウンロードできないようになっているようで。

結局、archive.org で過去のOESFの掲示板からなんとかダウンロードすることができました。
苦労したのでリンクを貼っておきます。

時系列一覧の中の、Nov 07,2006 のリンク以前であればダウンロードできるようです。

その後は、tera様の実用工房の「BluetoothからGPS接続」が参考になりました。

hcitool scan でデバイスを検索し、発見した M-241のデバイスIDを /etc/bluetooth/rfcomm.conf に記述することで、/dev/rfcomm0 にアクセスすると自動で接続するようになりました。

プロンプトから

# cat /dev/rfcomm0 

と実行すると、接続するまで2,3秒かかったのち、無事に NMEA データ(GPSレシーバとしてのNMEAデータ)が取得できることが確認できました。
/dev/rfcomm0 を close すると、しばらくしたのちに Bluetooth 接続が切断されます。

はじめて Bluetooth 機器を使ってみたのですが、設定さえしてしまえば後は自動接続・自動切断なので非常に便利ですね。
これなら、qgmap で手軽に現在位置を確認できそうです。M-241 を近づけて「G」キー(予定)を押すだけで現在位置が取得できる、といった使い方もできそうです。

qgmapのGPS対応はゆっくりながらも一応進んでます。 設定系のダイアログを実装したので、最低限の機能ながら、もうすぐ公開できそうです。お楽しみに。

4GB SDカードのアクセス速度

久々のブログエントリです。
今月に入って仕事が忙しく、貧乏暇なし状態・・・。

いやぁ、SDカードも安くなりましたね。
M-241 をザウルスにつなげたくて Amazon で Bluetoothドングルを探していたときに、ふと検索してみたところ、トランセンドの TS4GSDC が 590円(1500円以上で送料無料)でした。ついつい、Bluetoothドングルと合わせてに購入・・・。

4桁機では、非SDHCであれば、tetsu さんのサイトにあるzaurus_sd_driver_update_cxxxx_1.0+tetsu_arm.zip をインストールすることで 4GB まで SDカードが使えます。

以前、x133バージョンの TS4GSD133 を買っていた(当時2000円くらい)ので、Zaurus で x133 の恩恵が受けられるのか、アクセス速度を比較してみました。

非SDHC 4Gカード
非SDHC 4Gカード (左が TS4GSD133、右が TS4GSDC)

ホント安くなりました

アクセス速度の計測には ZBench v2.2 を使用しました。

結果は以下のとおり

TS4GSDC
- 2009.01.17 09:41:29 -
The average with 5 times.
[ SD card ]   read time is 16.124 sec
             write time is  1.060 sec

 

TS4GSD133  (x133)
- 2009.01.17 09:38:47 -
The average with 5 times.
[ SD card ]   read time is 16.296 sec
             write time is  1.174 sec

結果としては、x133の方が遅い結果になっていますが、これは誤差の範囲でしょう。
まぁ、想像していたとおりですが、x133 の効果は zaurus では体感できないようです。
もともと SD カードアクセスが遅いので仕方ないでしょう。

ということで、Zaurus 用に買うなら安い TS4GSDC の方がおすすめです。

Zaurus + Ubuntu = Zubuntu !? Zubuntu 1.0 RC1 リリース

最近、Ubuntu を Zaurus にポーティングしている人がいることを知りました。
OmegaMoon
で配布されていて、去年のクリスマスに Zubuntu 1.0 RC1 が公開された様です。

インストール方法を見てみると、カーネルは書き換えるものの、SD上のパーテーションをルートファイルシステムとして起動するらしく、オリジナルの Qt 環境を壊さずに試すことができそうだったので、早速試してみました。

インストールには、SDカードが2枚必要です。1つはカーネルを書き換えるための FAT フォーマットのもの。もう1つはルートファイルシステムを置くための ext2/3 フォーマットのものです。

簡単に手順を説明すると、

  1. ext2/3 の SD に基本のルートファイルシステムと機種別のファイルを展開
  2. FAT の SD に update.sh と機種別の zImage.bin をコピー
  3. 通常のカーネル書き換え手順で、FAT の SD からカーネル書き換え
  4. 電源をOFFし、ext2/3 の SD に入れ替え
  5. 電源 ON
  6. root でログイン。startx で X 起動

の手順でインストール&起動できます。詳細は OmegaMoon を読んでください (^^;

で、使ってみた感想ですが、とにかく重い!

当たり前かもしれないですが、1つ1つの動作が重くて常用は厳しいと思います。
やっと動いたというレベルでしょうか。

今回、個人的に一番試してみたかった Firefox 3.0 ですが、重いながらもちゃんと起動したのにはちょっと感動しました。

Zubuntu で Firefox 3.0
Zubuntu で Firefox 3.0!!

本当はスクリーンショットを撮りたかったんですが、撮り方が分からず断念・・・。

ネットワークの設定をしていないので起動の確認だけですが、PC と同じ画面が表示された時はちょっと鳥肌が立ちました。うーん、すごい。
スワップONにして、起動に数分かかりましたが ^^;

作者のブログによると、Firefox から Webkit ベースの軽量ブラウザ Midori への変更を検討しているようなので、こちらもちょっと楽しみです。

純正 Qt 環境にも新しい軽量ブラウザが欲しいなぁ。

GPSロガー買いました

明けましておめでとうございます。
今年もぷちのいずをよろしくお願いします。

去年は色々あった年でした。
ぷちのいずを開設したり、tera 様の GM_Lite に触発されて勢いで qgmap を作ったり、軽い気持ちで手頃な価格の無線LANカードを買っていじってみたら zaurus で使えるようになったり。
ぷちのいずだけ見ても、結構頑張った年でした。

今年はGW-CF54G ドライバも最低限使えるようになって一段落ついたこともあり(WPA Settingアプリはまだまだですが)、今のところは再び qgmap に力を入れようかなと思ってます。

で、自分にご褒美ではないですが、GPSロガーを買ってしまいました!

M-241 買いました
M-241 を買いました

写真では金属製のカラビナをつけてあります。金属製だと受信感度に影響するかもといったブログもありましたが、GPS初心者の私の感覚では十分な感度かなと思ってます。少なくとも、uPod とは雲泥の差。

まだ使い込んでないので使い勝手等はまだ分かりませんが、これで qgmap の GPS 対応も一段と進む(?)のではないかと。

uPod では、zaurusに接続してから(電源が入ってから)、衛星を捕捉するまでに結構な時間がかかるので、ちょっと現在位置を確かめるという用途には向いてませんでした。

M-241 は常に電源を入れておけば、現在位置を確認したい時は Bluetooth を接続した zaurus に近づけるだけで現在位置がすぐにとれるので、ちょっと位置を知りたいという用途にも使えるのではないかと思ってます。
(実際に zaurus + bluetooth でそういう使い方ができるのかは確認してないですが)

qgmap の方ですが、一応、uPod を使っての GPS 対応は進んでいて、GPS から位置情報を取得して、その位置を中心に表示することはできてます。
後は、GPSデバイスファイルの設定などのダイアログまわりができれば、とりあえず使えるようになるかなと思ってます。

今月からしばらく本業の方が多忙になりそうなので、いつリリースできるか分かりませんが、地道に開発を続けようと思います。

スペカ v14j, v18k での GW-CF54G ドライバ

スペカの最新版が公開されたことを前のエントリで書きましたが、kaz 様から最新スペカではGW-CF54Gドライバが使えない(というか、フリーズする)とのご報告を頂きました。

早速確認してみたところ、SL-C1000 (スペカ v18k)、 SL-C760 (スペカ v14j) 共にドライバをロードした時点で内部で致命的なエラーが発生するようです。表向きは何も認識されないような挙動になります。

そのため、GW-CF54Gドライバはスペカ v18k, v14j では動きません。v18j, v14i まででご使用ください。

詳しく原因を調べていないのですが、おそらく Wireless Extention のバージョン不一致による不正アクセスが発生したのではないかと思われます。

試しに別の無線LANカード (WLI2-CF-S11) を挿してみたところ、認識はするものの、挿入後LEDが消灯しないなど、挙動がおかしく、接続もできませんでした。
こちらもおそらく、GW-CF54Gドライバと同じような原因で不正アクセスになっているのではないかと思います。

・・・ということは、新スペカでは無線LAN全滅?? 誰か動いてる人いないかな?

GW-CF54G ドライバも、標準でインストールされている Prism系ドライバ(linux-wlan-ng)も、新しいカーネルをベースにビルドし直せば使えるようになるとは思います。

ビルドし直すなら wireless tools (iwconfig等)  も一緒に Wireless Extention v18 に対応したものに差し替えないといけないので、今回のスペカの変更はちょっと影響が大きそうです。

これらの問題さえクリアできれば、無線LANドライバをいじっている者にとっては魅力的な機能変更なんですけどね。