qgmap とりあえず公開

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風邪をひいてしまってしばらく進捗が止まってましたが、 qgmap がとりあえず最低限動くようになったのでα版として公開します。

動作には別途、実用工房さんの GM_Lite で切り出した地図データが必要です。

 動作確認は SL-C1000 で行っていますが、おそらく VGAザウルスであれば動くのではないかと思います。

上のリンクから、ipk ファイルをダウンロードし、ザウルスへインストールします。本体、SDカードのどちらにもインストールできます。

インストールするとアプリケーションタブに下のようなアイコンが追加されます。

 qgmapアイコン

qgmapを起動すると、以下のような画面になります。

qgmap初期起動時の画面

初回起動時は、地図データのパスが設定されていないため、地図が表示されません。

設定するには、画面左上のアイコンをクリックし、

メニュー

「Map Path」 を選択します。

すると、画像のパスを設定するダイアログが表示されますので、GM_Liteで切り出したデータの imgsディレクトリの場所を入力します。

 

パス設定ダイアログ

スクリーンショットをみて気づいたんですが、OKが2つありますねあっかんべーダサッ!

今の所は、パスは手打ちで入力になっています。いずれ「参照」ボタンをつけてGUIでディレクトリを選択できるようにする予定です。

地図表示

 OKを押すと地図が表示されます。

タッチパネル操作で上下左右にスクロールします。

キーバインドは以下のようになっています。

  • 「I」、「O」キー ・・・ ズームイン、ズームアウト
  • カーソルキー ・・・ 上下左右にスクロール
  • 「SHIFT」+カーソルキー ・・・ 大きくスクロール

特徴としては、下の2つくらいでしょうか。

  • GM_Lite on Opera よりは早い(?)
  • 指定縮尺の地図がない場合は、広域の地図を拡大して使用。(最大16倍まで) 

欠点や、制限事項は以下のとおりです。

  • 拡大処理が遅い。(スクロール時に引っかかる)
  • 拡大地図の右端、下端がおかしい。(Qt-2.3.2のバグか?)
    上のスクリーンショットでも変な線が入っているのはそのせいです。
  • GM_Lite on Operaに比べて機能が少ない
  • インプットスタイルとビュースタイルの切り替えに未対応
    起動後に切り替えると表示がおかしくなります。

今後は以下のような開発をしていく予定です。(上位のほうが優先)

  • スクロール時の引っ掛かりをなくす
    → スレッド化して、地図画像の読み出しや拡大が終わり次第随時表示するように変更する。
  • 拡大処理のバグ対応
    → Qtの拡大処理が遅いということもあり、自前で拡大処理を書いてしまおうかな。
  • ズームレベルのスライダ実装
  • 縮尺画像の表示
  • PHS、GPS連動
    → GM_Liteと同じく、/tmpに緯度・経度のファイルを書いておき、それを読み出す。
  • 住所検索
    → GM_Lite相当にしたいな

こんな感じでしょうか。ゆっくり地道に改造していきます。

ソースは近いうちに公開する予定です。


qgmap 開発メモ – 設定ファイルとかスレッドとか

あ、ザウルスでGoogleMapですが、勝手に qgmap と名付けました。とりあえず。

一応地図は表示できるようになったものの、地図データのパスを指定したり、パスを設定ファイルに保存したりしなくちゃいけない。

zaurus 内を覗いてみると、~/Settings に設定ファイルが集まっているようだ。設定ファイルのフォーマットは Windows の INI ファイルみたいに、

[セクション名]
アイテム名 = 設定値

といったフォーマットになってる。これって各アプリ自前でパースしてんのかな?? 結構手間だなぁ。

なんて思いながらググっていると、Configというクラスを使えば簡単に読み書きできることが分かった。(→参考ページ

なるほど、簡単にアクセスできるクラスがあるんだね。ちなみに、Qt3 では QSettings というクラスでできるようだ。これらを#ifdef で切り替えれば x86 でも zaurus でも動くように作れそう。

あと Qtopia-1.6 のリファレンス も発見。zaurus では Qtopia-1.5 らしいけど、Trolltechのページには1.5は見つからなかった。まぁこれで十分。

軽くクラス一覧を見てみると、QThread が無いらしい。これもググってみると、zaurus では QThread は使えないので pthread を使えと書いてある。(→参考ページ)

地図スクロール時の引っかかるような感じは、地図画像の読み込&拡大処理が終わるまで表示が待たされるために起こるので、これらの処理を別スレッドで動かそうかと思ってたんだけどなぁ。ちょっと面倒らしい。シングルスレッドでできる方法も考えてみるか。


ubuntu で Qt/E 開発 その2

昨日の続きです。

4. x86環境の構築

昨日の冒頭でも書きましたが、gcc-4.x では x86上で Qt/E アプリをデバッグするためのシミュレータ(?)環境である qvfb 用のバイナリが、コンパイルできませんでした。

おそらく、gcc-2.9x の環境を作ればコンパイルできるのでしょうが、ちょっと手間なので、別の方向で逃げることにしました。

それは、Qt3アプリとして作ってしまうことです。

zaurusのQt2とQt3は上位互換ですが、Qt4からは互換性がないらしいので、Qt 3アプリとしてホスト上である程度作ってしまい、Qt/E用にビルドするときは一部のクラスをQt/E用のクラスに入れ替える方法を取りました。

Qt 環境と Qt/E 環境は細かい所は違うのかもしれませんが、Qt の QApplication を QPEApplication に置き換えれば大体は動くようです。というか、QApplication と QPEApplication を入れ替えれば動くように作ります。

最終段階では qvfb が使えた方がいいのでしょうが、それはその時に考えることにします。あっかんべー

ということで Qt3の環境を整えます。

どれから入れたかは忘れてしまいましたが、今現在Qt3 関係で入っているパッケージは以下のとおりです。

  • libqt3-compat-headers
  • libqt3-headers
  • libqt3-i18n
  • libqt3-mt
  • libqt3-mt-dev
  • qt3-apps-dev
  • qt3-designer
  • qt3-dev-tools
  • qt3-dev-tools-compat
  • qt3-dev-tools-embedded
  • qt3-doc
  • qt3-examples

aptでいくつかインストールすれば依存関係でほとんどインストールされてしまうと思います。

これでQt3アプリをビルドする環境が整いました。

5. x86(Qt3), ARM(Qt/E) 共通のソースで開発

Qt3 と Qt/E ではコンパイラもMakefileも異なるので、プロジェクトファイル (*.pro ファイル) を分けることで切り替えます。

例えば、hoge というディレクトリにソース一式が入っており、 hoge というアプリを作るとします。

このとき、Qt3 用には、

$ qmake-qt3 -project
$ qmake-qt3
$ make

で プロジェクトファイル hoge.pro、メイクファイル Makefile を作成し、ビルドします。

ARM環境では、プロジェクトファイルの作成に progen、Makefile の作成に tmakeを使います。

$ progen -o hoge-arm.pro
$ tmake -o Makefile.arm hoge-arm.pro
$ make -f Makefile.arm

これでプロジェクトファイル hoge-arm.pro、メイクファイル Makefile.arm が作成され、ビルド時には make に -f オプションを指定することで、Makefile.arm を使ってビルドします。

実際には、progen で作成した pro ファイルに、

DESTDIR = ./
INCLUDEPATH += $(QTDIR)/library
DEPENDPATH += $(QTDIR)/library
TARGET = hoge
LIBS += -lqpe

を追加する必要がありますが、流れは上記の通りです。

QApplication と QPEApplication は #ifdef で切り替えます。

Qt/E用のビルドでは QWS が define されるようなので、#ifdef QWS で Qt/E と Qt3 を判断します。

こんな感じで

#ifdef QWS
#include <qpe/qpeapplication.h>
#else
#include <qapplication.h>
#endif
#include "gmap.h"
int main(int argc, char **argv)
{
#ifdef QWS
QPEApplication app(argc, argv);
GMap *win = new GMap();
app.showMainWidget(win);
#else
QApplication app(argc, argv);
GMap *win = new GMap();
app.setMainWidget(win);
win->show();
#endif
return app.exec();
}

当分はこの方法で開発を進めてみようと思います。