先日の記事で Raspberry Pi2 を自分専用 OpenVPN サーバにしました。
Raspberry Pi2 というと今ではそれほど性能は高くないので VPN サーバとして実用的な速度が出るのかが気になるところです。
今回、結構速いWiFiスポットがあったので VPN サーバの性能を測定してみました。
結果から言うと十分実用的なスループットが得られました。
まずは自宅の環境を説明します。自宅にはマンションタイプの光回線を引いていて、幸運にもマンションまでは 1Gbps で接続されているそうです。
自宅のルータに有線で接続した時のスループットが以下です。
スピードテストはUSENのインターネット回線スピードテストを使いました。
今回初めて測定したのですが上り下りともに500Mbps以上出ており、かなり速くて驚きました。計測ミスじゃないかと何度か測定してしまったほどです。たまたまマンションの他の住人の方々が使っていなかっただけかもしれませんが、ちょっと信じられない速度です。
これだけのスループットが出ていれば自宅の光回線がボトルネックになることはなさそうです。
さて、続いては公衆無線LANに接続して、VPNなしで測定した速度です。
下りが195Mbps、上りが96Mbpsと、ここは公衆無線LANとしてはかなり速い部類です。朝であまり使用している人が少なかったこともあるのでしょう。
では、この公衆無線LANで自宅のVPNサーバに接続した場合は・・・・
上り下りともに 35Mbps 程度でした。自宅の光回線と、公衆無線LANのスループットを考えると、これが Raspberry Pi2 の実力と考えて良さそうです。
個人的には 30Mbps も出ているので普通に使うぶんには十分な速度だと思います。Web閲覧をしていても特別遅いと感じることもないです。
この公衆無線LANはUDP、TCP共に接続できたので、UDP/TCPでスループットに差があるのか調べてみたのですが、どちらも誤差程度の差しかありませんでした。UDPの方が速いと言われていたのですが、このくらいのスループットだと差が出ないのかもしれません。
今回の試験で自宅VPNサーバが十分実用的であることがわかりました。また、TCPでもUDPでもスループットにほとんど差がないこともわかりました。速度に差が無いのであれば、ポートブロックされていない可能性の高いTCPの方が便利なので、今後はTCPメインで使おうと思います。今までの経験上、UDP Port 1194での VPN 接続は繋がらないことはよくありますが、TCP Port 1194で繋がらなかった公衆無線LANには今のところ出会ったことがないです。