MSXを外界と繋げたい

MSXが使える状態になったので、早速過去のDiskイメージに入っていたBASICゲームを動かしてみよう!と思ったものの、よくよく考えてみると FS-A1 はフロッピーディスクのドライブがありません。

あれ・・・もしかして・・・プログラムをロードさせる手段ってカセットテープしかないのでは・・・?

気づかないなんてアホなのですが、MSXにデータを転送する手段を持っていないことにいまさら気づきました。

・・・なんてこった。MSX FANを打ち込んだ頃のゲームを動かしてみたかったのに・・

調べてみると、SDカードやCFをディスク代わりにする製品も過去あったようなのですが、今ではほとんど入手できず、売っていたとしても1万円以上。本体よりも高いやん・・。

と、軽い絶望と我ながらアホらしさに呆然としてしまいました。

色々と調べた、現在入手できそうなストレージインターフェースを載せてみます。

Carnivore2

こちらはCompact Flashのインターフェースです。CFだけでなく、1MBのメモリマッパー対応RAM、SCC音源、FM音源、似非RAMディスクが載っており、全部入りの最強のカードですね。

外部インターフェースもFM音源も持っていないFS-A1にこれを使えば、一気に必要な機能が揃いそうです。

Nextor DOS? や Nextor BASIC? で使う必要があるようです。DOSはまだしもBASICはどの程度互換性があるんでしょうね?

機能は文句なしなのですが、ただ、お値段が・・。2024/3/31時点で 140ユーロ。送料込みで173ユーロでした。日本円で約28,000円。ちょっと高いですね・・。

SD Mapper v2 (Mapper megaram)

SDカードをMSXで使用可能にするカートリッジです。512kBのメモリマッパー対応のメモリも載っています。githubで回路図やガーバーデータ、ファームウェアなどもすべて公開されているようでした。

大規模CPLDの XC95144XL を使っているようですが、今となってはこの XC95144XL も製造中止品でCPLDだけでも5000円くらいするようです。

Mapper megaramという商品のレビュー記事を見つけました。

こちらも Nextor DOS や Nextor BASIC で使う必要があるようです。

商品としてはレトロ堂さんで購入できるようです。ただ 2024/3/31時点で 32,800円!!!! とてもじゃないけど買えない・・

他にもAliexpressでみつけました。2024/3/31時点で15,115円。上記の半額ではありますがそれでも高いことには変わりない・・

MSX SD

こちらもオープンソースで回路図等がすべて公開されています。SDカード内のカセットテープイメージをロードできるようです。

こちらは Nextor ではなく、MSX BIOSの機能を使って、CALL拡張で機能を実現しているようです。標準機能を使っているのでBIOSやBASICは本物なのが特徴的です。あと、カセットテープのCASイメージのセーブ/ロードがメインのようです。

これを使えばなんとかMSXと外界をつなげることができそうです。

回路図を見ると、SDの読み出しにArduinoを使っているようです。Z80以外にSDアクセスをオフロードしているのは面白いですね。

レトロPCやゲーム機を取り扱っているBEEPさんで基板が販売されていました。他にArduinoなどの部品とROMライターがあれば作れそうではありますね。

作るならこれが有力なのかな

Mega SCSI

こちらはもう入手不可能なものですが、言わずと知れた似非職人工房さんのSCSIインターフェースです。今となってはSCSI機器を揃えることも難しいですが、発表された当時 MSX に HDD や CDROM が繋がると、かなり話題になりました。

似非職人工房さんは似非RAMディスクなども含めて革新的な機器を公開されていました。メンテはされていませんが、いまでもHPは残っていました。

はるか昔、似非RAMディスクを作りたいと思っていて、そのためだけにメガROM「激突ペナントレース2」を買ったくらいです。(結局作ってないですが・・

激ペナ2は押し入れから見つけ出せたので、今度こそ似非RAMディスクは作ってみたいと思っています。

カセットテープI/F(CMT I/F)

令和のこの時代にレトロ感たっぷりですが、当時はこれしかなかったカセットテープへの保存です。

信号の仕様を確認したところ、2400ボーの場合、0と1のビットを2400Hzと4800Hzに割り当てて矩形波を送受信しているようです。

この仕様であれば、デジタル信号としてRasbperri Pi や Arduino で送受信できるかもしれません。

調べてみるとすでにそのような機器が作られていました。CASduinoというようです。オリジナルサイトが見つけられなかった(派生がいくつかあるようです)ので、レビュー記事のリンクを貼っておきます。

他にも、CMTケーブルとスマホを接続して、スマホからデータをセーブ/ロードするものもあるようです。MP3とかで圧縮されちゃってもちゃんとロードできるのでしょうかね。

大昔に、ポケコン用のプログラムをMDに録音しようと試していたのを思い出します。(遠い目)

また、Windows PCのAudio入出力と接続するフリーソフトもあることがわかりました。

Windowsを使っている人がCMTを使う場合はこのアプリを使うのが一番良さそうです。

まとめ

40年前のPCを外の世界に繋げるにはそれなりの出費が必要そうですね。お金に糸目をつけずにであれば、Carnivore2やSD Mapperを買うのが良さそうです。

私は MSX SD あたりを作ってみようかなと思ってます。比較的材料を揃えやすそうですし。

こうなるならFDD付きのMSXを買えばよかった・・とも思いましたが、これはこれで面白いので、のんびりゆっくり楽しんでいこうと思います。

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