MSXのゲームROMを読み出してみました

前回MSX用のROMカートリッジからROMを取り出しました。今回は取り出したROMからデータを読み出してエミュレータで起動させてみたいと思います。

前回の記事はこちら

ROMのピン配置

取り外したROMのピン配置をネットで探してみたところ、28Pin DIPの 1Mbit のメガロムについては大体以下のピン配置になっているようです。

似非RAMディスクの作り方のサイトにも載っていました。

1Mbit = 128KiB。217 = 128*1024 なので、アドレスバスは17本もあるんですね。データバス8本と制御線(/CS)も合わせると、26本ものGPIOが必要になります。

BASEBALLから取り外した128Kbit ROMも調べてみました。128Kbit〜1Mbit ROM を並べるとこんな感じです。

容量が倍に増えるとともにアドレス線が1本必要になるので、制御線や電源用のPinがアドレス線に侵略されていっているのが分かりますね。

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MSXのROMカセットを分解してみた

似非SCCや似非RAMディスクを作ったりするのには既存のROMカートリッジを改造する必要があります。

そこで元々持っていたカートリッジと今回ヤフオクで購入したカートリッジを分解してみました。

 

激突ペナントレース

まずは25年くらい前? に似非SCCを作りたくて買ったまま死蔵していた「激突ペナントレース」です。Konami製でSCC音源も搭載されています。

開けた後の爪の位置は以下の通りです。下側のカードエッジ側からこじあけました。

開け方は以下のXの投稿を参考にしました。複数の投稿で多くの写真を使って丁寧に説明されています。

開けた後に知ったのですがMSX界で有名なHRA!さんも開け方を公開してくださっていました。

シールの角を少しはがすと爪にアクセスできるようです。シールがキレイに剥がせそうならこちらのほうが良いかも。

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MSXを外界と繋げたい

MSXが使える状態になったので、早速過去のDiskイメージに入っていたBASICゲームを動かしてみよう!と思ったものの、よくよく考えてみると FS-A1 はフロッピーディスクのドライブがありません。

あれ・・・もしかして・・・プログラムをロードさせる手段ってカセットテープしかないのでは・・・?

気づかないなんてアホなのですが、MSXにデータを転送する手段を持っていないことにいまさら気づきました。

・・・なんてこった。MSX FANを打ち込んだ頃のゲームを動かしてみたかったのに・・

調べてみると、SDカードやCFをディスク代わりにする製品も過去あったようなのですが、今ではほとんど入手できず、売っていたとしても1万円以上。本体よりも高いやん・・。

と、軽い絶望と我ながらアホらしさに呆然としてしまいました。

色々と調べた、現在入手できそうなストレージインターフェースを載せてみます。

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ジャンクMSXのキーボードも動きました

前回まででCPUや映像、音声出力の動作については動作確認が取れました。

続いてキーボードの動作確認&掃除です。

購入時は以下の写真のようにホコリまみれでした・・

キーボードは隙間から様々なゴミが入り込むので汚れも溜まりやすい箇所ですよね

ひとまず動作確認です。本体が起動することを確認したのでキーボードを接続してキーが効くのか試してみました。

一通りのキーを押してみたのですが、反応が悪いキーもなくキーボードも正常に動作していそうです。FS-A1は1986年発売とのことで、38年も前のものなので可動部は傷んでいるかなと思っていたのですが正常動作するものですね。ラッキーでした。

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ジャンクMSXが動きました

前回に引き続き、MSXの修理です。前回の記事はこちら。

まずは起動確認をしたいので電源周りをいじります。アダプタが付属していなかったので、別のアダプタから給電するようにします。改造にあたってはにがさんのHPを参考にしました。

FS-A1のアダプタは3極あり、AC18V、DC9Vの2系統あります。ACを供給するアダプタなんてかなり珍しいですね。AC18Vは±12Vの生成に使われているそうです。±12VはハイブリッドICとカットリッジスロットに使われているようで、この±12Vを生成しないと映像と音が出ないそうです。

まずは電源部の大きなヒートシンクを取り外してみました。

よくよく見てみると、電解コンデンサが液漏れしているような跡がありました。接着剤?この容量のものは手持ちになかったので後で交換しようと思います。

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